パート1のつづき。
以下、
の感想文です。
画像をあさっていたら、はっきりわかりました。これはskyTVの特番だったんですね!
というわけで、以下画像はみな
sky TVに帰属します。copyright=skyARTs TV とBabyCowさんですね。
第1話目<a reluctant tragic hero>

なんと、先日きゃあきゃあ騒いだカワかっこええMackenzie Crook/マッケンジー・クルック君と、「Ideal」などのテレビ出演であの風貌にもかかわらず’かわいい’と言われるようになってしまった(汗)johnny vegas/ジョニー・ベガスの競演です。お話は、妻子あるwhite collarの男性(ジョニー)が仲の良い友人(マッケンジー君)のもとへやってきてですね、突然「ピストル貸してくれ。もう死にたい」みたいなことをいいはじめるんです。友人は驚いて、君みたいに妻も子も仕事もあるfamily manが、何をばかなことを、何が不満なんだい?と尋ねると、男性は「包み隠さず話すよ。それを聞いたらわかってくれるはず」と、語りだします。それは人の言われるままに生きる生活、終わりなき単調な仕事、妻子や友人の小間使いのように動き回り、ベッドに眠りにつくことが唯一の至福の喜びになってしまっている。しかしそれすらも蚊に邪魔されて・・・
いやあ。ジョニー・ベガス、超ハマリ役でした! もともとの彼がスタンダップで流星のごとくスターダムに登り、築き上げたスタイルとガッツリ!オーバーラップしていたんです。(→情けない、抜け出せない、どん底のmiseryを見事にアイロニーあふれるコメディの境界線にまでプッシュするってやつです)
そして、この20数分の間、ジョニーの10分の1もしゃべっていないにもかかわらず、静の演技でシニカルな笑いを作り出していたのが、マッケンジー君でした。やっぱりこの人、すんごいかっこええです。最後の最後で、ボケっぷりを発揮し、大オチを作るんですが、ホントに自然なので、よもするとベタになってしまうオチが大変おしゃれです。
第2話目<the bear>
な、な、なんと、Julia Davis/ジュリア・デイビス、Julian Barratジュリアン・バラット(マイティ・ブーッシュ)、Reece Sheasmithリース・シェアスミス(リーグ・オブ・ジェントルメン)の三つ巴! これは夫が死んでから7カ月たっても喪に服す未亡人(ジュリア・デイビス)のもとに地主(ジュリアン)が夫の借金とりたてに現れます。地主もお金を払わなきゃ土地を失っちゃう身なので、どうしても今日返してほしい。一方未亡人の税理士は明日まで帰ってこないから、明日以降しかお金は返せない。とどこまでたっても平行線が続くうち、ついに互いに怒りと今までうちに秘めてたフラストレーションが爆発! 死闘することになります。。。
「nighty night」でもジュリア・デイビスは毒のきいた観点を見せつけてくれてましたが、屈折した恋愛観に縛られてる(不必要に 笑)未亡人はハマり役だったと思います。そして、ジュリアン・バラット! もともとピン芸やブーッシュなんかでも、インテリチックに物静かにしゃべったり、予測不可能な(笑)オチ作ったり方向に行っちゃったりするのが得意な人っすよね。だから後半でいきなりUターンする(笑)地主の気持ちは、ジュリアンがやると自然に感じちゃう。。。のが、怖いです。

さて、一方、未亡人の執事役として登場したリースのからみも最高です。彼がなんだかんだいって一番振り回されていて一番内に不満を抱えてるぞ、というのをちら見させるんですが、それが超さりげなくて、さすが。でした。これが個人的には4本中一番豪華・・・に感じました。
<第3話>The Danger of Tobacco
yes!steve coogan/スティーブ・クーガン、テレビ放送にも関わらず、キャラクター・コメディによる貫録のモノローグで勝負しています。主人公=妻の尻に敷かれて生きる男が「タバコの危険」というテーマの研究を発表するはずが、いつのまにか日常の不満をペラペラと・・・という一幕。たかが20分強ですが、このスピーチする男性の声色やしゃべり方はもちろん、しぐさや、くせ、目やまゆ毛の動かし方、そんなミクロレベルの部分まで、しっかり作りこんでるんです。たしかに視聴者はこの時間ずっとこのキャラを凝視し続けるという、ましてやDVDなら繰り返し視聴できてしまうわけだから、キャラ設定甘いとすぐ見破られますもんね。それを見越したかのようなキャラづくりに圧巻、脱帽です。(こんなに天才なら、私生活で荒れたってしょうがないっすよね(笑))
<第4話>The Proposal
あのきゃわいいロマコメ「gavin & stacy」のMatthew Horne/マシュー・ホーンがプロポーズする男性役で登場。フィリップジャクソンがお父さん役、男性の意中の女性役をシェリダン・スミスが演じています。す、すいません、後者2人、ものすごくよく見てる(テレビで)気がするんですが、思い浮かびません。
このお話は男性が意中の女性にプロポーズしようと彼女の家へ。しかし求婚する前にくっだらないことで、痴話げんかになるんです。なんとかおさまって、いざプロポーズってなると、また痴話げんか。堂々巡りで延々と続きます。ちょっとドリフみたいな感じです。。。
あああ、すいません、芸人がいないので、お芝居として非常に楽しみました。。。程度くらいの感想になってしまいました(汗)
というわけで、まとめ。
いまさらですが(恥)チェーホフって面白かったのね(汗)もうひとつ、この4話どれもすべて、かならず「水、水」って水を飲んだり、持ってきたりっていうrunning gagのようなシーンがあるんだけども、チェーホフって、水とか水差しとか、なにかテクニックとして使っていた、とかあるんですか? ちょっと軽くググったのですが、でてこなかったんで、すごく気になります・・・どなたかご存じだったらぜひご教示ください。。。
おそくなりましたが、この特番の
teaserが見れる場所がありました。
embedできなくて、恐縮ですが、どうぞお楽しみください・・・