やっぱりBBCナシでは英国コメディは生きていけません。そんなBBCの選ぶ新人コメディアンってどんな人? というわけで、BBC RADIO 2 comedy awards 2011のファイナルがもうすぐ放送されます。 1995年から始まったアワードで、今まで新人賞といえば、エディンバラか、so you think you are...くらいだったのが、BBCがやりはじめ、ロンドンのhackney empire(ハコ)主催の賞がやりはじめ……という、現在の新人がちやほやされる場所が激増する時代の幕開け的な存在。(い、いえ、芸人さんへ毒吐いてるわけではありません。。。)
「24時間愛は地球を救う」系で様々な特番や特別イベントを組み、ど~んと放送をするのがBBCのRed Nose Dayです。 今年はリトル・ブリテンでおなじみのデイヴィッド・ウォリアム/David Walliamが、24時間パネルショーのホストに。。。って、アレ(汗)?なんかまるで「24時間テレビ」状態になってるんですが。。。汗
コメディ部でも常々プッシュしているやんちゃ系芸人、ラッセル・ハワード君。(過去記事はこちらやこちら) 日本では未だ知名度は高くはありませんが、本国での人気は高まるばかり・・・!現在シリーズ3を放送中のRussell Howard's Good News。3シーズン契約ってだけでもすごいと思ったのに、BBCは2011年も新たな2シーズンの放送を決定したようです。一週間で390万人、一放送で最高140万人の視聴を一人の芸人が稼ぎ出しちゃうって、ハンパじゃないっすよ・・・。シリーズ開始から視聴者も右肩上がりのようですし、Mock the Weekと合わせてますますラッセル君がお茶の間に浸透してきたってことですかね。この番組のブッ飛んだ明るさは心の癒しになっていたので(笑)、続いてくれて嬉しい限りです。 (ソースはこちら)
今シリーズからのネタ色々。昨今の都の関心ごとがラッセル君に一蹴されるのは見てて爽快っす・・。
「ウィキリークスの響きってホグワーツで感染するSTD(性病)みたいじゃね?」・・・そうきましたか(笑)。 "I couldn't give a f***." 素敵です・・・。
そして最近アディソン氏関連で知ったのがこちらのプロジェクト・・・その名もThe Geek Calender。 こちらの公式ブログさんによると、”a celebration of the nerdishness of British life”というまさにギークの祝祭企画のようです(笑)。「オタクのシークレット・ライフ」というテーマでgeekyなヒーローたちをカッコ良く撮影したこのカレンダー、収益金はすべてLibel Reform Campaign(日本語だと・・名誉誹毀罪改正キャンペーン?←自信なし)に寄付されます。何とも粋な企画ですねぇ。。完成した画像を拝見しましたが、内容がgeekyでありながらもお洒落なデザインにまとめられています。数学大好きな小説家、芸人のお2人がソロバン片手にお茶をする写真(5月)や、ジョナサン・ロスがコレクションに囲まれて楽しそ~にゲームをやっている写真(6月)など素敵で気に入ってしまいました。
そしてそして、アメリカ・ティーパーティーはもちろん今季のラッセル君の恰好の餌食でございます(笑)!いや~笑えてスカッとしますね~。dikoku先生がブログでもご紹介していた(記事はこちらですっていつも勝手にリンクしてすいません~)ジョン・スチュワートの集会の話も"Luckily, not everyone in America is a nutter."ってことで登場。しかしみんなの掲げてるプラカードが・・・「これってジャスティン・ビーバーのチケットの列?」。ナイスですねぇ(笑)。
来る10月21日。女子コメディ部イチオシのやんちゃイケメン芸人、ラッセル君のRussell Howard's Good Newsのシーズン3が始まります!
この番組は、ラッセル君が時事ネタ&ゴシップを彼流にちゃかす、まさにラッセル印のニュース番組。ニュースや何やらから取ってきた動画を無邪気にからかうその”やんちゃ”っぷりに萌えます。あ、でもキツいユーモアではないです。ちゃんとラブリーなのでご安心を(笑)。 ラッセルと言えばMock the Weekでは末っ子ですが、この冠番組は主に10代~20代の若者に大人気。なので自分のことを'Old Man'なんて言っちゃったりして、頼れるラッセル兄貴だったりもします。
暗いニュースもそりゃあるけど、世の中は面白いことで溢れてんだから・・ってな調子で"It's Not All Doom & Gloom"と掲げるラッセルのGood News。 思い出すのは今年の英国総選挙・・。ラッセル君が番組でニック・クレッグを呼んだあだ名(?)"Mr. Long-Legged-Cleggy-Weggy"がツイッターで一大トレンディング・トピックに。そんな理屈じゃないけど笑ってしまうような’ちゃかし’が満載で、見れば元気が出ること間違いなしです~。
名前でてきただけで、笑えました。。。 いわずもがな、故ダイアナ妃に捧げてつくられたエルトンの歌。誰もがいきなりダイアナ妃の猛烈ファンになり、それまで共和国になるべきか、なんてさんざん論争があったのをふきとばしてしまったあの時代の歌です。 まずsteveがカスタマーサービスに電話をかけたとき、少々おまちください、ってコレがかかってくる。で、「candle in the wind」がかかってる、っていうと、beckyは何それ?って。steveが一連の話をしても、そんなの知らないわよ、と。エルトンジョンなんか、ジョーダンじゃないわよ、的なノリで。 でも実際、その歌をきくと・・・知ってるんですよ。あー、これかー! となる。きいたことあるある。もう元がわかってないで、2次情報的なノリ。 この歌って、今、若い子たちにとってそーゆー立ち位置になっちゃってるでしょうね、私はこの世代ではないのですが、それが非常によく伝わってきました。
今はもうこのブームは終わっちゃって、カラーブラインドでジェンダーレスな感覚が浸透している・・・はずなのに、ちょっとしたことで、まだそんな論争になっちゃう。そこが、ツボです。ここでもsteveがblack people are always funny.と言ったせいで、だらだらだらだら、ず~っと断続的につつかれます。
ちなみに、the inbetweenersファンは注目! このエピソードにneil役のBlake Harrison/ブレイク・ハリソン君が登場してます! ソリッドシチュエーションなんで、がっつりたっぷり出てますよ! the inbetweenersよりおバカっぽくないですが、お父さんと一緒にフーゾク行っちゃう、みたいな役柄ですから、ある意味イメチェンしてません(笑)
"The All-Powerful Warrior Who With His Endurance And Inflexible Will To Win Goes From Conquest To Conquest Leaving Fire In His Wake"という誰もリピートできないであろうくそ長いタイトルでしたが、これがまたもや最後に話が繋がって、重要な意味を持つらしいです。 "らしい"ってのは、今年のジミーを私が見ていないから分からないんです!(涙) 去年よりもさらに面白かった"らしい"・・・。あああ、見たいよおおおお・・・。 見られない鬱屈で色々なレビューを漁って分かったのは、彼は体験談を正直に話すスタイルのコメディがホントに好きみたいっすね。彼のモヤモヤしたロンドン・ライフ(姉と同居中)の話がストーリーラインにちょこちょこ入ってくるのも楽しいのです。
Russell Howard と Jon Richardson。 この二人のことは以前にも紹介しましたが・・・しつこくまた書きます。何度も書いて皆様の無意識の層に訴えます! 今年三月、ファンに惜しまれながらも終了したBBC 6Musicのラジオ番組The Jon Richardson Show・・・。元々はThe Russell Howard Showにジョンが出させてもらう形だったのが、08年にラッセルが抜けてジョンの冠番組になったわけです。この人気番組、YouTubeで検索すると出るわ出るわ、無数の爆笑トーク集が見つかります。それに、今ならまだダウンロードでほぼ全エピソード聞けちゃいますので!・・・・聞きましょう!(笑) (ダウンロードはここ、もしくはここで)
記念すべき第一回の放送がどんな感じだったかをご紹介。ジョンのボケっぷりをお楽しみください(笑)。 #1 (06年11月12日) J=ジョン、R=ラッセル J: I live in the world of order, right? About 3 or 4 times a day, I take the coins out of me pocket, I pop them into ascending size of order, 2 pounds at the back, 5p at front, I pop 'em back in the pocket. R: See, that's wrong, mate. (意訳)ジョン:「常に秩序の世界に生きてるからさ、一日に3,4回、コインをポケットから出しては小さい順に並べてるんだよね。2ポンドを一番後ろ、5ペンスを一番前にして、またポケットにぽっと戻すんだよ。」 ラス:「・・お前、そりゃ間違ってるよ。」
R: I've got a touch of ADD, and Jon is massively riddled with OCD, it's fair to say. (ADDは注意欠陥障害、OCDは強迫性障害の略。) ラス:「俺はちょっとADDの気があるんだけど、ジョンはOCDに冒されてるんだ、はっきり言って。」
J: Just someone punches me on my left arm, I have to punch the right arm. R: What!? J: It's unsymmetrical. R: God, you're so troubled. I love you so much, but it's so wrong, isn't it? ジョン:「もし誰かが左腕をパンチしてきたら、自分の右腕もパンチしないとダメなんだよ。」 ラス:「はあ?」 ジョン:「だって左右対称にならないから。」 ラス:「マジかよ、お前それ病んでるよ。お前のことはホント好きだけど、それは間違ってるって!」
ジョンからラッセルのメール(ラッセルがジョンのチョコバーを食べてしまったことについて): Next time, if you're gonna eat my Mars Bar, replace it ! I was looking forward to that! I'm gonna *** you up, you *****!! (ジョンの声を想像して読んでみてください 笑)
Back off. 「やめろよ、遠慮しとけよ」みたいな意味で、ジョンが世間の人々に対し良く使うフレーズ。 Curly Wurly ラッセルがポケットに常備している?というチョコバー。 How cool is that!? 「すごくねぇ?」みたいなニュアンス。ラッセルの口癖。 Jaffa Cake ビスケットのようなケーキのようなお菓子。それ自体としても会話にのぼるが、"jaffa"という単語は、jaffa cakeには種がない→子どもができない、というスラングとしても使われる(Spacedのコメンタリーでも使われてましたね)。 ラッセルがjaffaだとからかうのは二人の間のお遊びらしく、そのたびにジョンが爆笑している。 Morrisons ジョンのお気に入りのスーパーマーケット。 Pro Evo 二人のお気に入りの日本製のゲーム、Pro Evolution Soccerの略。(あの"ウイニング・イレブン"のヨーロッパ版です) Saved By The Bell 89~93年にかけて放送していたアメリカ学園ドラマ。二人とも子どものときに見ていたため、これに関しては一家言ありあまるらしい。 You've Been Framed! 視聴者応募によって、ホームビデオなどの笑える瞬間を流す番組。日本で放送したら苦情が来そうな気が(笑)。二人ともこの番組が好きで、ジョンに至っては「DVDが欲しい」と言っている。
(おまけ) ラッセル&ジョンの頃の番組の1シーン。
腰パンの流行など物ともせず、ズボンを最高に高い位置ではくジョン。何回かこの話題は出てきて、そのたびにラッセルがその時代錯誤なはき方をやめさせようとしてます(笑)。"I can't believe your girlfriend's mum thinks I wear my trousers too high. She's got no right making that observation."という言い分がやけに理屈っぽいのがまさにジョン的。
近年の英国コメディ界が生んだスターといえば彼でしょう。ゴシップ系エンタメ誌Heat Magazineの 'weird crush/どうにも気になる’ランキングのトップ10にも選ばれました。今年30歳、かわいい笑顔と勢いあふれる爆笑スタンダップで、老若男女のハートをわしづかみ。2007年からはテレビ番組Mock the Weekの史上最年少のレギュラーに。去年から始まった番組、Russell Howard's Good Newsが 若者に大人気を博し、BBC3のサイトで最高の視聴回数を得るまでになっています。しかし、ラッセルのやんちゃな魅力がとことん発揮されるのはやはり本業、スタンダップでしょう。
彼がスタンダップ芸人としての道を歩み始めたのはまだブリストル大学在学中だった19歳の時。その年にいきなりコメディの登竜門的な大会、So You Think You’re Funny?のファイナリストとして勝ち残る、と非凡なスタートを切りました。地元コメディクラブを中心に経験を積み、猛スピードで人気を獲得していきます。音楽でもわかるように、ブリストルはイギリスでもイケてるエリアの1つですから、注目が高まりやすいのです。
この動画の単語帳: Gok Wan 昨今イギリスのテレビに登場したオネエ系の人気ファッション・コンサルタント。 "How To Look Good Naked"は彼の番組名です。 catwalk ファッションショーの舞台のような客席に突き出たステージのこと。 pre-op まだ手術をしていない(この場合性別適合手術のことですが・・・) stag do 結婚前の独身最後、男だけののパーティー laugh one's head off 爆笑すること
注:このサムネイル画像に映っているのはカラテカの一人ではありません(汗)。ホントはもっとイケメンなんです! “You go to university to find out you’re cool, you try drugs, you have sex...I found out I like stuff tidy and in its place.”
この動画の単語帳: can be bothered to~ (イギリス英語)わざわざ~する気になる a prick すっごく嫌なやつ Emmerdale イギリスのソープ・オペラ(日本の昼ドラのような物?)の中の三大長寿番組のひとつ。北部イングランドの小さな牧場の村で激しすぎる人間ドラマが繰り広げられる。ちなみに70年代から続いているそうな。 Screw you. F**k youを和らげた言い方。 bail / bale (俗) 急いで立ち去る Sauce! いいねぇ!