いや、ホントに面白かったです。 NT Liveってどうして日本で上映しないんでしょう。今年はNTはじまって50周年記念なので、NT LIVEも過去の名作をガンガン放映する予定らしく、そのなかには、もちろん、例のアレ も再上映するんですって(10月とかゆーてましたがな)ねえ、日本で上映すれば、すごくお客さん入ると思うんですけど、、、。
英国ではThis is The Endの公開は6月21日、The World's Endの公開は7月19日 アメリカではThis is the Endの公開は6月9日(へ、へんな公開日に感じるのは私だけ? 汗 なんかカケてるの?)そしてThe World's Endは8月ですよね? この夏は奥さん、英米大戦争ですよ!
(たしかTIME OUT LONDONのレビューでベタぼめしてたので、観たんです。コリン・ファレルのせいじゃないです。) これで、めっちゃ好きになって、The Lieutenant of Inishmore というIRAネタの超バイオレンス・ブラックコメディのスクリプトを読みました。(これもTIME OUT LONDONでべた褒めしていたので)
溺愛ともいえるペットへの愛情がもとでトンデモナイ血みどろの修羅場が展開されていく、、、というのは、The Lieutenant of Inishmore でも見られましたよね。人を殺すのなんてヘとも思わない、残酷に殺し殺される状況に慣れっこの極悪人が、かわいいペットを愛でるがゆえに殺人→死体をバラバラに解体する。作業をしているときは、まるで家の掃除でもさせられているような不平不満だったりね。
スティーブは、オラム&ミートン (Oram & Meeton)というコンビ名でエディンバラ・フリンジに来ていたのが初期のキャリアです(→キモくてホントにすみません。観てます)。オラム&ミートン時代は、そんなにふるわなかったのですが、そこで作ったネットワークがスゴかったと思います。結果的に、「People Like Us 」(→Twenty Twelveのクリエイターの出世作)やマイティ・ブーシュ、最近ですと The Increasingly Poor Decisions Of Todd Margaretに出演。それから、ポール・カイ(元コメディアン、今マチルダ(ミュージカル)のお父さん役)が主演した感動作「フランキー・ワイルドの素晴らしき世界」にも出てますね。全部サポート役で実力を発揮していた彼が、はじめてメインはってて注目されている作品、といえるかもしれません。 一方アリスは、モスことリチャード・アイオーデによるエディンバラ・フリンジ大賞受賞作&TV番組化されたシリーズ「 Garth Marenghi 」で注目されてから、こちゃこちゃといろいろなところにでているコメディアンヌ。好感度と認知度の高いコメディアンヌ&女優さんって、なかなか少なく、彼女も色々活躍しているわりに、注目度が少なかったのですが、今回の映画で、かなりフィーチャーされ、よかったですよね。
ご存知「ボラット」のサーシャ・バロン・コーエンが、「ボラット」「Curb your Enthusiasm /ラリーのミッドライフ☆クライシス」の監督ラリー・チャールズと組んで、本腰入れて作りました映画。配給会社も財布全開でプロモーションにお金をかけている今年一番プロモにお金のかかったコメディ映画ではないかとも思います。
ここがビックリ&ネタばれ注意かも? この映画でワタクシ的に、一番おいしいところをかっさらったのは、 FLIGHT OF THE CONCHORDSでした。
はい、今年のアカデミー賞でも「マン・オア・マペット(原題:Man or Muppet)」で歌曲賞を獲得したブレット・マッケンジーが片割れの、あの究極のトホホ・オフビート・コメディ「Flight of the Conchords」の。。。 声の出演じゃないんですよ。 サントラで1曲参加していたのです。 映画的にとても重要なシーンで、この2人のヒット曲「I’m not Crying」がかかるんです。 これがですね。。。核爆弾級に笑っちゃいまして。涙流して笑ったのはこのシーンでした。
というわけでこの映画の笑いのteaserとしてi'm not CryingのPVをはりつけときます。
Flight of the Conchords のテレビシリーズを未見の方、 これは永久保存版です。
ヒット時に噂されてた通り、ざっくりではありますが、この作品のスピンオフでした。 ジェイソン・シーゲル扮するトホホな作曲家ピーターの恋人サラ(クリスティン・ベル)を寝取っちゃってた、スキャンダルまみれのお騒がせロックスター、アルダス/Aldous Snowがメインで再登場です。(実際、本編中にサラ主演のドラマを観て、アルダスが「あ、この子とヤッたことある」っていうシーンがあります) ざっくり、と言ったのは、ジョナも「寝取られ~」でウエイターの役で登場しているのに、それは’なかったこと’にされているからです。 ジョナは「Get Him to the Greek」では、レコード会社勤務の冴えない研修員アーロンとして登場。パフ・ダディ・・・じゃなかった、P.Diddy演じるレコード会社社長にけしかけられて、金儲けできそうな企画を提案したところ、まさかの許可が下り、任務を遂行します。 その企画とは、活動休止中のロックスター、アルダスをロンドンからLAのGreek Theatreに呼び寄せ復活ライブをさせよう、というもの。ライブまでは、72時間。スムーズにことが運んだとしてもギリギリのスケジュールですが、アルダスがそんなことを考えて行動するわけもない。ロックスターは自分のために時間が止まる、くらいの感覚で生きてますから(笑)結果、ハプニングが続出していきます。数々の騒動とそれを通して育まれるバディ映画ですな。(まとめちゃった 汗)
そうすれば、この映画が作り上げたアメリカならではな美徳、価値観を盛り込んだプロット展開を充分に、何の抵抗もなく!堪能できるのではないでしょうか。奇人たちをより集めた晩餐会を行う過程で、いつのまにか、美しい友情物語=バディ・ムービーと化してるあたり。そして、人にヘンだとバカだと言われても、それは「夢追い人=I'm a believer」だからと、夢を見ること、希望を持つことの大切さを訴えるあたり。そして、欲や出世よりも愛を重んじるあたり。