ご紹介するのは今、英国で大人気のシットコム、
"The Inbetweeners"。BAFTAの「ベスト・シチュエーション・コメディ」に一昨年、昨年とノミネートされ、この秋にシーズン3の放送も控えています。
主役はまさにフツーの男子高校生。大人と子どもの中間で、学校でも微妙な位置にいる彼ら:
"Inbetweeners"への賛歌!な本作は、爆笑あり、恥ずかし~思い出あり、ちょっとしたノスタルジーありの良作です。
ハイティーンが主役の最近のドラマといえば、米国では"The OC"、"ゴシップガール"、英国では波乱万丈ハイスクール・ライフを描いた"Skins"などと豊作ですが・・・"The Inbetweeners"はそこから一線を画し、「フツーの高校生にもドラマはある!」という路線で若者からの絶大な支持を受けたというわけです。(もちろん特殊な世界のドラマも魅力的なんですけどね)

(C)E4 中央列上から、我らが主役4人組:Neil、Will、Simon、Jay。
(あらすじ)
舞台はロンドン郊外のコンプリヘンシブ・スクール(公立高校)。私立校に通っていたWillが親の離婚で学費を払えなくなり(リアルだわ・・・)、最高学年のカリキュラム、6th formに転入してくることから始まります。制服も雰囲気も違うWillは仲間はずれにされまくり。しかし、迎えに来たWillのママが物凄く美人だったと言う理由でSimon、Jay、Neilの3人と接近し、10代最後の時を一緒にぐだぐだ過ごす仲になるのでした。。。

左2人のSimon BirdとJoe ThomasはCambridge Footlights出身の大注目の才能です!そうです、ジョニー・スウィート君と組んでたあの2人でございます。
やはり何といってもオススメなのはシーズン1!何もないようでいて何かある、そんな彼らの生活を一番良く描いています。皆でウソをついて学校をさぼり、ドンちゃん騒ぎをやってテンションが上がった挙句、女子の家の前に「好きです」とスプレーで書きに行く第2話"Bunk Off"は秀逸。彼らの要領の悪さに、笑い泣きです。
そんでまた音楽のチョイスがいいんですよ。バリバリUKロック世代の彼ら。ギターの音が10代のboysにぴったり合ってます。オープニングのMorning Runnerで甘酸っぱい気持ちになって、途中でFratellis。パブに行く前に「母ちゃん小遣いくれよぉ」と4人がねだるシーンではアークティックの"Fluorescent Adolescent"にホロリ。最後にパブで酒も飲ませてもらえず帰る場面ではリバティーンズの"Don't Look Back into the Sunですよ!うっうっうっ・・・(涙)。これが泣かずにいられるかぁ!
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主人公の4人組は、純情でめちゃめちゃドジな
Simon、転入生のちょっとギークな
Will、自称"モテ男"でエロいことしか頭にない
Jay、天然のアホで、美人の生物の先生が大好きな
Neilと、みんなそれぞれ可愛いんですが。。。(YouTubeに公式の爆笑キャラ紹介があるので、見てみよう!)
そんな中、私が特に好きなのは、アホのNeilです。(配慮のかけらもない呼び方。笑)

相方は「断然Simonが可愛い!」と申しておりますが、すいません。私はNeil派です(笑)。シーズン2以降は脚本家に人格がなくなるほどアホ扱いされているのですが(泣)、シーズン1ではその辺にいそうなおバカな男子のキャラが好きでした。両親が離婚してお父さんと二人暮しですが、至って能天気なNeil。
綺麗な女子を見るたびにアホ面で、"She's so fit!!"とはしゃぐのがかわいいいんだな~。ルックスも、目がくりくりしててキュートじゃないですかっ。
何より彼の究極の決めゼリフ、
「何で皆が本なんか読むのかわかんねぇよ。これってテレビのスローバージョンじゃん。」を聞いて「そうか・・」と色々と感動してしまい(笑)、Neil派に入党したのです。たびたび「おまえの父ちゃんはオカマだろ」だとからかわれたり、結構他の3人にいじられているNeilですが、困惑して眉間にシワが寄った顔がホントに"ポカ~ン"って感じでたまりません~。
Neilを演じるBlake Harrison君は現在25歳のロンドンっ子。彼のおふざけ半分のインタビューを聞くと(動画は
こちら)、Blake本人もなかなか愉快な御仁だと分かります。頑張れBlakeくん、コメディでおバカな役ができる俳優は強いぞ。