いまや、一番影響力があると思われる英国コメディ・サイト
Chortle.co.uk
とにかくコメディが大好き!というSteve Benett氏(氏自身は芸人でもなんでもないです)が、才能ある芸人たちに
愛あるレビューを書くことで
コメディ好き男子、そしてツワモノ芸人たちの間で、非常に高い信頼と評価を得てきたサイトです。
評判が定着してからは、ChortleブランドでStudent Comedy Award をもうけたり、Video Uploadingもおこなったりと、活動の幅をどんどん広げていき、ここ近年ではThe Chortle Comedy Awardを開催。
エディンバラのコメディ大賞をはじめ、今まで成功の登竜門だとされていた数々の賞たちが、
予算カットや業界の政治的、社会的事情により次第に重要な意味をなさなくなってきてしまっている一方、
こちらは
コメディ好きが集まるポータルサイトでの投票制度なため、年々高い注目を集めています。
先日、そんなChortleでComedy Award受賞者が発表になりました。
受賞者は以下のとおり。
☆Best newcomer: Diane Spencerキウイーランド出身のきゃわいい29歳です。Lucy Porterの登場あたりから、美人&キュートなスタンダップ・コメディアンヌが増えていますが、きゃわいいです。こちらの
クリップでもエディンバラ遠征話のつかみで、内蔵ネタを持ち出すところなど、きめこまやかなシャレがうかがえて好感度グーです。
☆Breakthough act: The Boy With Tape On His Face昨年大変注目されたアクトです。メジャー賞では日の目を見ていないというのに、Chortleではバッチリ反映されてます。→エディンバラでのライブクリップは
こちら。
☆Best headliner: Milton Jonesこの方、スタンダップでは一発ギャグ(=One Liner)をスタイルにしております、はい。いきのながいベテランさんです。
☆Best compere: Stephen Grant離婚と元妻とのバトル騒動をネタに芸人としての魅力をバッチリ出していたのは、さすが芸人魂のなせる技でしょうか。その関連クリップがどうしても見つからないので、
昔のクリップをリンクしときます。。。
☆Character or sketch act: Late Night Gimp Fightこういうのも、イギリス発であるんですよね(汗)。。。普通にやってりゃイケメンの部類に入ると思うんですけどね。。。そこをあえて、さけるところに芸の道への真剣さを感じますね。
☆Music Or Variety Act: Tim Minchin
☆Best tour: Tim Minchin and his orchestraピアノをかなでながらネタ披露の実力派です。クイズ番組などのパネルショーでもお見かけすることが多いはず。オージーですわ。
ライブDVDも出てますし、ある意味受賞は当然・・・かも?
☆Best show: Kevin Eldon Is Titting About本ブログでも何回かお話しましたが、私はKevin教徒です。今年のエディンバラは主に、このショーが目的でした。
というのも、あれだけ、ライブでもテレビでもさんざん(知る人ぞ知るで 汗)活躍しまくりなのに、初のソロ・ショー!だったんですよ。。。 ハッキシいってPRなんかまともにしなくたって全ソールドアウトでした。数あるKevinの傑作キャラでも、今回のライブでKevin Eldonの”前座”として登場したキャラ
Paul Hamiltonには、なつかしさとおかしさで涙がでました。。。
☆TV and radio award: Michael McIntyre’s Comedy Roadshowスタンダップ界に非常に影響力を持っておりますね。マネージメント会社は、売り出し中の芸人をどうにかこのショーにねじ込もうとする、そしてその後の注目ぶりは必至。マイケル・マッキンタイヤ、こないだ9歳の子ども泣かして記事になっちゃってましたけど(笑)この人のフレンドリーかつ、万人ウケするようなネタみせに見せかけといた痛烈シニカルジョーク・テクは、非常に評価が高いです。
☆Best DVD: Stewart Lee: If You Want A Milder Comedian, Please Ask For Oneこのブログに足を運んでくださる方は、もう耳にタコができかかっているのではないかと思いますが、
信者にとってはある意味トーゼンの、受賞です(キッパリ)
受賞理由の一つは、今人種差別ジョークでSteve Cooganに非難され、渦中にある
TOP GEARのお三方を、めった切りした殿堂入りの名作ネタが入っているからではないかと思っているのですが・・・(笑)
☆Internet Award: Richard Herring: As It Occurs To Me先日本ブログで紹介したポストオルタナコメディのツワモノ芸人
リチャード・ヘーリングのポッドキャストがなんと、強豪アラン・パートリッジを破って見事受賞です。ホントに、彼は、世間の冷たい風に吹きさらされすぎて少々やばいことになっていたので、これをきっかけに、才能と、メジャー度がもうちょっと釣り合ってくれたらうれしいです。
☆Award for innovation: Invisible Dot (a production company)こちら、コメディ部でもネット・ストーカー中の、ファジーなプロダクションです。まもなくきっちりご紹介予定のマーク・ワトソン、The Cowardsの面々、コメディ部超ご推薦のジョニー・スイート君、リッキー・ジャーヴェイスとくれば、のスティーブン・マーチャントなどなどが、ファジーに所属し、活動しております。プロジェクトが非常にユニークで今年のエディンバラでは、3way footballやbeachsideでのライブなどやってました。
☆Offstage contribution: Karen Koren of the Gilded Balloon, Edinburghこのハコは非常にかっこいいです。
☆Judges’ Award: Chris Sievey for Frank Sidebottomお亡くなりになりましたのでね。。。(涙)ここに
トリビュートさせていただきます。
☆Outstanding contribution to comedy: Victoria Wood奨励賞みたいなもんですかね~。活躍してましたもので、先日BBCでやってたドラマ
Morecambe and Wise(注:念のため、実在のコンビ芸人です)の脚本書いて出演してましたですね。非常にじんわりくるドラマでした。いや笑えるというのではなくて、夫役が90年代に一世を風靡したVic Reevesてのも、ツボでした。。。