今、私的に一番注目のドラマになっちまいましたBBCの「
The Crimson Petal and the White」。
第2話でようやく余裕が出てきて、ウイリアム・レッカム(Chris O'dowd/クリス・オドゥド)と、若き娼婦シュガー,そしてレッカムの妻で心が病んだアグネス、そしてレッカムの兄(マーク・ガティス/Mark Gattis)以外にも目が行くようになりました。
とにかく、クリスとマークの競演ということで、興奮しすぎてたんだと思います。
そこで、最初のクレジットすら見逃していたんですな。
第2話に登場するクレジットみて、ビビりました。
and
Gillian Anderson
。。。全然気づきませんでした。。。(恥)
そんなわけで、第2話は、とくに!ジリアンを意識して視聴したところ、

売春宿のおかみ(驚)でしたっ! 第1話でもさんざん出てたんですが、全然気がつかなかったっ!
だって、コレが、

コレですよ!

これは先に情報が頭にインプットされてないと、わからない変身ぶりではないでしょうかっ?(と自分を弁護してみる。。)さすがは実力派女優だわ。ジリアンはこれまでもちょこちょことBBCのコスチュームドラマに出演していたので、アメリカのSFものとかまったく個人的に興味のない私でも、おおっ、と思う女優さんだったのでした。
さて一通り自分の恥を知らしめたところで、
第2話の感想を書きたいと思います。**ネタばれします**
この回で、シュガーはレッカムによって、見事正式(?)な愛人として昇格(?)。家を与えられ、あの腐敗した下層社会からの脱出に成功します。が、そこは彼女の基盤ではないということをじわりじわりと描くのですな。淡々とした、何の変哲もない、ただ平和な日々。孤独です。始終孤独。
第1話で内に秘めていた狂気ともいえる怒りと自由への渇望が次第に消えていきます。それこそが、皮肉にもシュガーがシュガーであるためのエネルギーだったと見ているうちにわかってくる展開です。そして、頼るものがレッカムだけになり、レッカムのない世界が事実上ありえなくなってしまう。シュガーはまったく異なる形自由を奪われているのでしょう。
一方ペッカムは、エスカレートする妻の病いを前に、世継ぎも欲しいのに妻があれでは。。と悩み、シュガーを心のよりどころにしつつも、所詮シュガーは愛人、という見方/扱い方を変えることができません。彼女に密かに香水ビジネスの手伝いもさせているというのに、世間体があるため、公に働かせることもしたがらない。今よりもさらに男性社会だった当時の様子が、いい感じです。
そしてすいません、
マーク・ガティス扮するレッカムの兄が第2話にして死にます(汗)第1話で売春婦たちを救う団体「rescue society」に興味をしめしていた彼ですが、それは売春婦に興味があるのではなく、rescue societyを運営しているレディにピュアな愛を抱いていたのですな。なんか第1話の2人のやりとりがぎくしゃくというかsubtleで、敏感ではないワタクシめにはピンと来ませんでした。。。多分、このドラマの台詞運びが非常にインテリで露骨ではないからだと思います。
そのレディがconsumption(今でいうところの結核でしょうか?)で死んでしまうんですね。
彼女を思い、この世を去るシーンがかなりドラマティックで過激です。。。
(マーク・ガティスのマジなキスシーンとかはじめてみました 汗 いや、ぜんぜん違和感なかったです。もうそういう俳優さんにもなられたのですな)
というわけでマーク・ガティスなき、第3話と第4話、引き続き注目してます。
楽しみです~。