地上波が予算カットにともない、コンサバになればなるほど、お金持ちのスポンサーがインターネットを武器に、さまざまなニーズにこまやかにこたえ、やりたい放題(?)やっちゃう21世紀。
昨年末我らが
スティーブ・クーガンのアラン・パートリッジ の数年ぶりの復活を実現させた
FOSTERS.CO.UK ですが、アランに続き、90年代の英国コメディになくてはならない(そんなんばっか 汗)コンビ「
Vic Reeves and Bob Mortimer」が本気汁だしたコント をオンエアしております。本日7月4日からです。
Vic and Bobについてのおまとめ記事は dikokuせんせい の頁をご覧下さい ……。
dikokuせんせいのところでも触れておりますが、
Vic Reeves とBob Mortimerは、いわゆる「マイティ・ブーシュ」のような、一本ネジをとって見ると理解できる、不思議ちゃんワールドの笑いを繰り広げ、90年代に一世を風靡したコンビです。
彼らがいなければ、Matt Lucasは生涯日の目が出る事もなく、ブリストルのちまちましたコメディクラブで、終わっていたかもしれません。Matt Lucasの究極ヘンなobservational comedyはVicたちによって発見され、彼らの番組で準レギュラーの座を得たからこそ、であります。
funny, ha haではなく、funny, peculiarが得意だったVic and Bobですが、天然ではなく、計算しつくした不思議ちゃんワールドの構築だったので、そうでない笑いを作りだすことも、全くもって余裕だったんですね。
そんなわけで、パネルショーや、一般人と絡んでも、非常にクオリティの笑いを作り出してっちゃった。
おかげで、もともと、きちんと笑いの世界をやり続けたかったのに
(例は、”Vic Reeves night out” や”Smell of Reeves and Mortimer”あたり) 局側には、芸人ではなく、エンタテインナーとして重宝されちゃうんですね。あれあれあれ~? と思っているうちに、次の世代が、彼らの後を埋め始めちゃって(まさにMatt Lucasやマイティ・ブーシュなど)。ますます、Vic and Bobに超ド直球の笑いをもとめる世界がなくなる。
Vic とBobはまだやりたい笑いが沢山あるにも関わらず、どこも受け入れてくれない、という状態になって数年もたっておりました。
と、そんな経緯があるため、FOSTERSさんを通しての、ゴリゴリのコント復活劇というのは、ファンにとって(ご当人にとっても?)非常に感極まるものであり、注目は必至なわけでありまして、本日を心待ちにして、アクセスしてみました。
あいかわらず、
国内以外、アクセスしたって、みれませんよ、って右はしに赤く表示されます。
(注:あの、なるべく向こう様にばれないように、日本語で書きますが、なぜか、小細工なしに、ストレートに見れます(爆)FOSTERSさんもしかして、狙いですか?(爆)それとも天然? でしょうか。)
アラン・パートリッジが各エピソード13分程度あったので、vic and bobもそれくらいの尺かな?と思ったら、コント1本分だけの2分50秒くらいのものでした。
新しいキャラでした。'war against environment’な活動をするオヤジ2人組。2人の活動と思い入れを、語ってるっものなんですが、
ええ、っと、ちょ、ちょっと、ですね、すいません、びっくりしました。
たしかに、キャラものって、何回か見る回数を重ねないと面白みがでてこないのですが、でも、これは、
土から引っこ抜いたVic and Bobをそのまま食えよ。それがホントのうまさだぜ、 みたいな、状況になってます。
そのまま、調子に乗って、農家の人が手塩にかけて作った極上の無農薬野菜にたとえると、その野菜を水洗いする人がだれもおらず、泥のついたまま、かぶりつく。という状態です。でも、本来なら、こういう野菜って、そのまま食べてうまいかどーか吟味するのって、一流の職人さんの役目じゃないですかね? 一般人の口に入るときは、こうした職人さんが、水洗いし、かわを向き、灰汁抜きをするなどの『下ごしらえ」をし、食材のうまみを引き出してくれたあとだと思います。
前述のとおり、vic&Bobの過去10年強の状況を考えると、2人には、自分たちのうまみを上手に引き出してくれると心から信頼できる人々が、いなくなってしまったのかもしれません。
同期に近い芸人や後輩たちが次々とコメディ番組で話題を呼ぶなか、vic とBobはこれやりたい、あれやりたい、だけつもりにつもって、アウトプットする場所を許されなかった。いまこそ、やるぞ!といった、思いが、ものすごく伝わってくる。そして伝わってくればくるほど、せつないです。
このエピソード1は、せつないです!!! <結論>
それなりの事情は、納得できますが、やっぱり BBCさん、あんたは非道いよ。。。
>芸人ではなく、エンタテインナーとして重宝されちゃうんですね。あれあれあれ~? と思っているうちに、次の世代が、彼らの後を埋め始めちゃって(まさにMatt Lucasやマイティ・ブーシュなど)
ああ、なんと分かりやすい説明>< ホント、このあたりものすごい皮肉な運命で泣けてきます・・・。Vic&Bobがいなければ、マット・ルーカスという芸人は多分世に出る事はなかった(あるいは数年は遅かった)と思うとなんだか・・・。
第1話は...予算の極端な少なさが逆に出オチになってますね、もはや(爆)
第2話は割とオーソドックスな「変人に突撃インタヴュー」ネタで、メチャクチャ面白かったので、トータルで見たときのバランスを考えてこうなったんでしょーか・・・。いかん、ドクター・シャカモ~トのネーミングセンスが素晴らしすぎて、笑いすぎてまともに見られないw
なにげに、BobがVicのボケにマジで笑い過ぎて顔隠しちゃって、そのBobを見てVicも吹いちゃう流れが可愛すぎましたw 楽しそうでいいなーと思いつつも、それくらい長くこの二人はコントやってなかったのかー><と思う哀愁で、なんとも言えない気分です・・・。
あ、なんか長々書いちゃいまして、すみません!明日以降も新ネタ見られるのかと思うと、やはり幸せですv
ではでは~!