これまた個人的な意見ですが・・・
小さいうちから大の大人に金を払わせてまで、芸を求められる、というほどの芸人は、
やはり、I have a dream!なアメリカに多い気がします。
たとえばこちら。
はい、シャイア・ラブーフ君。子役から活躍してきた、ハリウッドスターというイメージが強いかと思われます
が、彼のキャリアのスタートはなんと、13~4歳のスタンダップ・コメディ。
13歳のお子様がちょっと気のきいたジョークを言ったくらいでしょうと、ついついネガティブにとってしまいがちですが、ちがうんです。
たとえば、彼の出世作であるディズニーチャンネルのシッコム「Even Stevens/おとぼけスティーブンス」で披露する笑いの多くは、彼のアドリブによるものだとか!
また、ディズニーチャンネルというと、笑い自体のクオリティに疑念を抱いてしまうのですが、あははは、この番組だけは、あなどっちゃいけません。IMDBで驚愕の8つ星を打ち出しています。
そして、こちら。
はい。くまさん系な魅力のセス・ローゲン。ハリウッドのコメディ映画界が、ほぼおんぶにだっこ状態でいるクリエイター、ジャド・アパトウ氏の一派として欧米では大大大人気です。で、彼も、ジャド・アパトウに見染められるだけの天才っぷりをすでに13歳のときから発揮しているんですね。
そのスタンダップのクリップは
こちら 。
家族ネタに宗教という深いテーマをさしこむという技、13歳でやってのけてます。(てか、やせててかっこいいじゃないですか)
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そんななか、昨日ワタクシ、ものすごい神童を見てきました・・・
Bo Burnham/ボー・バーナム君です。19歳。
このブログに足を運んでくださる方はご存じかもしれません。彼はYOU TUBE世代のスター芸人。アメリカのエリート地域ボストンで育ってきた彼は、16歳で「My whole family thinks I'm gay」っつ~歌を作ってYOU TUBE
に乗っけたら、●十万ってヒットをだしちゃった。
これがそのきっかけのビデオです。
My whole family now is shocked,
I'm in the closet and the door is locked.
Now my glory days are gone,
I was John Elway now I'm Elton John.
とか
My whole family now suspects,
That watching SpongeBob had side-effects.
But I'm not gay and that's what I said,
If I'm gay then god strike me dead.
とか。まあなんとダークなこと。。。
というわけでエージェンシーと契約し、オンラインでアルバムを発表してバカ売れ。twitterに18万以上ものフォロワーがおります。(今はYOUTUBEでは600万以上のヒットといわれてます・・・)
そんな彼が、なんと大胆不敵にも、このエディンバラで、初のソロショー?!という話を知り、正直わたしゃ、
コイツなめてるな・・・、
と思っておったんです。
ひょろっとしていて、ハンサム君で、かっこいいですからね。’見てくれ’でまず、きゃーきゃーいう女の子がいっぱいいるわけですよ。
16歳でスラングの連打と、死ぬ系のダークなネタオチをシャラっと言っちゃうっていうギャップが脚光を浴びた・・・それだけのことでしょう、と。
おそらく、老若男女のナマの観客を相手に1時間笑わせるということが、見えない相手を前に一方通行にアップロードすることよりどれだけ大変かわかっていないのだろう。そして、痛い目を見るに違いない。と、半ば冷やかしで見に行ったんです。。。
すいませんっ!!! ほんっと、すいません!!
Bo君すいませんっ!!! 間違ってましたっ!!
いや、彼、ホントに世間のいうとおり神童/prodigyです。
おそらく大多数の大人は私と同じ考えできているはずなのです。なのに、彼は"I don't want you to have a big laugh. When you get out of here after the show, I want you to laugh 'heh!'(皮肉の笑い)"という確固たる笑いのスタイルを持ち、王者の風格で芸を披露。カトリック教、男女関係、政治、など、かなり深いテーマを猛スピードのrhymeですこぶるダークにせめていきます。それも歌だけじゃなくて、スタンダップ、詩、俳句とかなり様々な形式で。
そしてなにより、どん底にシュールでダークと反比例して、韻の踏み方がナマできくと、気持ちいいほど美しいんですよ。
「面白いかどうかはもはや、求めてはいけない!」とまで思わせてしまう、ゴリ押しな感じ、そして若さとエネルギー。
写真と違って、ステージに立つボー君は、目がイッちゃってて、すんごいオーラ放ってて。ちょっと神懸かり的でしたね。
あの目がどうにも、どっかで見た事あると、この3日間ずっと考えてたんですよ。。。んで、ようやく思い出しました→DEATH NOTEのライト君(爆)そう、そういう非常にダークな知性を発揮していましたぁ。。。
いやはや・・・圧巻です。
数年後、彼をナマ・ライブで見た、というのが、一生の自慢のひとつになることを大きく期待します。
すいません、この記事書いてたときはあちこちで19歳って言われてたんですが、もう20歳です。。。。