
「Friday Night Dinner」のかわいこちゃん、
Tom Rosenthal君。
さんざん、今年の若手イケメン芸人としてきゃーきゃー騒いでいたんですが、
正直、ナマで観たいだけで、大して期待していなかったんっすよ。
びっくりしました。
かああああああわあああああいいいいいい!!!って、ビジュアルの話じゃなくって。(注)
期待を裏切るクオリティの高さに!!! です。(某氏のレビューは信じてはいけないっ!!)
構成は、まず
「child of privilege」と題し、有名人の父親を持った自分だけでなく、このご時世にエディンバラのフリンジでのんきに(自分の)コメディを観に来てるお客さんたちだって、Privilegeなんじゃない? じゃあこのprivilegeなみんなで、このショーをprivilegeにしようよ! という基盤がある。
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自分の個人的なprivilegeにまつわるネタで肉付けする。(名門私立学校生活&おとーさんネタ満載。この子、ホントにおとーさんを使うのが上手です。嫌味じゃなくて愛嬌ばっちり)
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同時進行で客席をprivilege側とそうでない側にわけ、客にprivilegeとはどんなものかを実体験させる(例:かたっぽだけに高級チョコレートくばったり、ビデオクリップによるネタを見せたりというみみっちい感じです)
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トム君のショーの間、執事がずーっと待機して、いろいろと雑務をやっている。この執事の虐げられ感と、トム君のボッちゃまぶりの対比でもう1つのprivilegeな世界が描かれている。
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最後の15分でどうprivilegeなショーにして、賞を取るか、というオチに入る。
という結構凝った展開。ちょっと凝りすぎちゃった結果、かえってごちゃごちゃしちゃったんじゃないの?というのが個人的な感想ですが、新しい試みも見えて結果は、
好感度アップです。
(それにしても誰のテコいれが入っているんだ? トム君?!?!)
また、以前トム君のツイートが”
ピンポンダッシュするガキんちょ”スタイルで超愛嬌があって面白い、と大絶賛したワタシですが、天然ではなくて、
確信犯だったみたいです。一貫して彼の「悪ガキんちょキャラ」から作られる笑いが展開され、トム君の笑いのスタイルが明白に見えていました。
とくに涙を流して笑ったのが、「privilegeなショーになるため」とStewart Leeに何か言われることを狙って、彼のスタイルをパクるところ。というのもここずっとstewが標的にした芸人/セレブは/一躍ときの人になってしまっているからですね。
個人的には、Stewart Leeがこれに対してどうでるか、楽しみです。おそらく今頃はすでに彼の耳に入っているでしょう。
そしてStewがだまっていても何かいってきても、トム君にとっては、「オイシイ」のです! それもStewはわかっている。だから、彼がトム君においしい思いをさせないリスポンスをするために、一体どんな返しをするのか。考えただけでもわくわくしますね!
もう一つ泣くほど笑ったのは、privilegeなショーにするためにと、トム君が人の助けになるようなテーマを入れこもうとするのですが、それがうわっつらだけで、じつは、、、と正体が暴露されちゃうラスト。
以前も書いたかもしれないですが、フリンジのコメディって、批評家たちの評価基準が「何かしらのテーマがきちんと組み込まれているかどうか」なんですね。そういうもの自体に暗に「ふぁ○くだぜ!」という姿勢が観られまていました。
テーマは? なんてことにこだわる批評家は古い価値観、という新しい時代の予感がしますです。(→ポスト・ラッセル・ハワード君???)
というわけで、
みなさんもぜひ彼のコメディを観る機会があったら絶対観てみてください。
超超おすすめです!!!
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こんな人におすすめ。☆☆☆☆ (今後のポテンシャルをいれれば プラス1/2)
人気シッコムで主演級をはる海外イケメン芸人をナマで身近にみたい人。
悪ガキのいたずらがおかしいと思える人。
ぼっちゃん英語なので、聞き取りやすいですが、かなり!早口です(多分本人は緊張してるんだと思います)ので、早口でもオーケーな人。
チケットはこちら注:それにしても、いや、ま~じ~で!!可愛かったです。 背が低くてもやしっ子って感じでプチおたく感がでてて! テレビで背が高く見えるのはthe Inbetweenersのサイモン・バードが本気印で小さいかららしい。(それもネタの一つでした)