
39歳とは、とても見えない、永遠の少年ルックスを持つ、個人的に超超超お気に入りのスタンダップ芸人Ed Byrne。
以前も書きましたが、毎年フリンジにやってこない人なので、来たときは必ず絶対行くのです。
彼のライブが観れるときは、必ず観るというのは、ワタクシの1994年からのライフワークなのです。
今回、彼が選んだハコは、カンファレンスとかに使っちゃうようなでっかい、立派な劇場EICC。

キャパは1000くらいあって、昨日のDave Gormanよりさらに立派。フェスティバルの中心部からまったくもって離れちゃってるから、お客さんがなかなか流れていきづらいんです。
しかも、友人曰く、Ed Byrneはスタンダップを中心に活動、テレビも「Mock the week」の準レギュラー程度なので、メジャーなレベルの知名度ではないんじゃないか???と。
ファンの場合、肩入れして彼を観てしまうので、人気芸人のイメージしかないのですが。
やっぱりいくら1000人級の劇場とわかっていても、埋まり具合が悪いと、ヘコむだろうな、と心配になってしまいました。
実際は、ギリギリの時間ではありましたが、ほぼ全部埋まっていたので、ホッ。よかった、よかった。
肝心の内容ですが……。
Edはいわゆるすっかりメジャーになった「Observational comedy」をスタイルとして持っている芸人さんなのですが、現在の英国スタンダップ界は、エドのようなスタイルの笑いがここ数年メジャーになりすぎてきちゃったのと、(コホコホ)それをさもさも妬み批判するようなキャラを作っている芸人さん(コホコホ)を「カッコいい」とみんながもてはやしている状況下にあります。(コホコホ)
なので、あらためてストレートにObservational Comedyの醍醐味と魅力を披露し、「ほら僕のやってる笑いって、こういうことなんだよ」と観客に語りかけてくれている、そんなショーでした。
すごくかしこまった劇場なのに、一瞬にして、まるで友人のリビングに招かれているようなあったかい空気を作ってくれました。これはPeter kayが超得意としている空気作りですが、エドがここまでキチキチとした劇場で本来の自分のフレンドリーさを客相手に出していたのは、初めてかもしれないです。
言いたいことがあるとき、必ず、コチラ側が共感できるように自分の家族や兄弟の話でつなげてくるという、いつものスタイルに加え、
「実際に会ってマヌケだと思ったセレブは?」など観客に問いかけ、客と楽しくやりとりをしているのがすごく印象的でした。
一方「Mock the Week」準レギュラーのせい??? それとも、政治社会に不安定な材料が多いせいですかね、ストレートな政治風刺的なネタも多かったように感じました。
選挙でどうしても3党の中から選ばなきゃいけないってまるで「お母さんと妹、どうしてもファックしなきゃいけなかったらどっち?」って究極の選択させられてるのと同じだ。って言ってみたり。「うんこ食うのとゲロ食うのとどっち?」って、えらべねーよ!って言っても「どーしても選ばないとダメなんだよっ! 選べよ!」って強制されて、「・・・・じゃあ、ゲロ?」って選んだら「うっっわ~~~~コイツ、ゲロ食うんだって!!!」ってさんざんいぢめられるのと同じじゃね? と言ってみたり。
<感想> Crowd Pleaserと題している意味、そして大きく立派な劇場を選んだのは、自分のコメディスタイルと強調するためなのではないか。そう、自分なりになっとくできた1時間でした。最後に「僕の体験したこと、僕の考えていることって、どこにでもよくある話なんだよね。」とobservational comedyの醍醐味をさらっと言っちゃってたのがなんか、心に残りました。
ほんと、面白いんだから、笑えるんだから、いいじゃない、と思います。
余談ですが。
39歳に向かっていってはいけないですが、
「かわいかった!!!」 一児の父なんかにいってはいけないですが、
「か~~~わ~~~いいかった!!!」です!!!
チケットは
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その後のツアー情報は
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