これだから、3週間毎日ソールドアウトにすることができるショーってすごいんです。
だって、このフェスには、
無料で観れるコメディがこんなにあるんです。。。

タダだから、売れない芸人ばっかりなんだろう……なんてそんなことはなくて。
もともと、このFree Fringe /無料フリンジがはじまったのは、プロモーター(お笑い事務所)たちの商業的なやり方と、フリンジらしからぬチケットのお値段に、「それじゃ、本来のフリンジの醍醐味がなくなるじゃねーかよ。フリンジはすでに知名度のある人気芸人のためにあるのではなく、予想外の笑いを生み出すオルタナコメディで活気だつためのものだ!」ともの申す芸人さんやプロモーターさんたちがはじめたものなのです。
なので、ちゃんと観ると定評のある人気芸人やおっきなコメディクラブ(注:コメディストアみたいなハコのことです。規模が大きいと、全国中に支店を構え、コメディアンたちをブッキングし巡業させる、という仕組みになってたりします。)
今回も、
Laughing Horse ってかなりでっかいコメディクラブがついちゃってます。
そんななか、レディオヘッドとか今ドキのUKロックなんかを昔の東欧ちっくにアレンジして替え歌したりする、という、お客でものすごいごった返しているショーがあることを口コミで知り、便乗してみてきました。
Eastendcabaret 東欧がコンセプトのキャバレーデュオ。09年くらいから活動を開始した若い女子2人。ロンドンをベースにしているらしいですが、ウィキ情報を信じるとすれば出身はオーストラリア??? (汗)
お代は観てのおかえり、というせいもあるでしょうか、評判をききつけて来る客でかなり、広いハコ(ゆうに150人は入る。)に、ぎちぎちに座る観客とその周囲を囲む立ち見客。客層の多くは男子と男子に連れられて観に来た女子の様子。すごい熱気なのはそのせいか。
無料だからこそ、観に行った、というのは、ありますが、いやいや、大変面白かったです。
最初に「Let's talk about Sex」と歌うように、とことん下ネタなんです。もう、頭の上までどっぷり下ネタなんです。こまごま書いてらんないくらい下ネタ。
下ネタなんですが!! ところどころ下ネタの使い方が印象的で、興味深かったです。例えば、ソ連の旗にあるカナヅチとカマを喘ぎ声満載のセックスの行為に見立てながら、共産主義の興亡を比喩したり。こういうおちょくり方があったのか!(笑)みたいな。絶対アングラじゃなきゃみられないネタでした。
このBernadette(写真右)とVictor(写真左)の2人はフラットメイトで、VictorはBernadetteのことが好きなんですね。で、ちょっとS&Mっぽい関係というか。Bernadetteが客(大抵ガタイのよい男性)と絡んでセクシーダンスしたりすると、むっちゃ焼きもちをやいて、客に対して憎まれ口を叩いたり、その客をこてんぱんにけなしたり。客に野次飛ばしているみたいな状況を作ってるのも面白かったですね。
テーマは「セックス」と一貫していて(爆)奇麗にまとまっていました。
あ、もちろんすごい歌唱力で、キャバレーとしてのエンタテイメント性も高かったです! 下ネタxキャバレーなので、コメディを敬遠している方にとって、非常に入りやすいかもしれません。。。(あ、下ネタがNGだったら、む、無理ですが……)
場所などの情報はこちら フリンジ終わってからも、(無料じゃないかもしれないですが)あちこちに出没するコンビだと思うので、ぜひ機会があったら、どうぞ!