もう広告観てるときから気になって気になってしょうがなかった映画「
Tower Heist」
ベン・スティラー、エディ・マーフィ、マシュー・ブロードリック、ケイシー・アフレック、(個人的に)マイケル・ペナ、等等等、アパトウ・ファミリーに頼らずにコメディオタクのミゾオチをズキュンとつかせるようなラインアップなわけです。
イギリスでは11月2日公開につき、さっそく行って参りました。
日本では。2012年お正月第2弾 (2月3日らしい!)TOHOシネマズ有楽座 ほか全国ロードショーでございます。
あらすじ
舞台はNY。超高級ビルのマネージャーをつとめるジョッシュ(ベン様)は、ホテルマンのようにこのビルの富豪たちの安全を守り、細やかなサービスを尽くすことに全力を尽くすワーカホリック。彼の指揮下、このビルで働く人々も勤勉な人ばかりです。
そんなある日このビルの住人でNYの金融界のドンと言われるアーサー(アラン・アルダ)が投資家のお金を横領したと逮捕(自宅監禁)されてしまいます。凍り付くジョッシュ。じつはアーサーを信頼して、このビルで働く人々全員分の年金を運用するようにお願いしていたのです。ドアマンのレスターなんて、個人的に自分の貯金も全部運用をお願いしちゃってた。でもアーサーの口座には600ドルしかないという噂で、お金が戻ってくるなんてとても考えられません。まさに、人生お先真っ暗な状況に!
ところが FBI特別捜査官のクレアから、じつはアーサーが自宅のどこかにお金をごっそり隠している、ときいて、ジョッシュはひらめいた。一か八か、アーサーの自宅から、その現金を盗み出してしまえ! と。何しろ場所は自分の働いていたビルですし、完全犯罪できるんじゃないの?! と。
仲間を集めて、一世一代の大泥棒計画を立てますが……。
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これはですね、涙を流して大爆笑の「コメディ」を期待して観ずに、「豪華な大衆エンタテインメント」を観に行くと最高に楽しめます!
いや、たしかに、ビジネスに失敗して妻子にも逃げられ一文無しになったトホホな住人役を演じるマシュー・ブロードリックや、新入社員役のマイケル・ペナ、出産間近の妻を持つコンサルジェ役のケイシー・アフレックなど、それぞれ、こちらが観たい!と思うキャラで、いい味出してます。
が! 王道のエンタメ・ドラマに作られてるんで、笑いも王道ですし、何より序盤で結構、”どうしよう! 善良な従業員がみんな路頭に迷っちゃう!”と思わせるような演出をしているんですね。
結果「笑い」の部分のスタートが遅く、その部分だけに期待をかけちゃうと、「タルい」と思ってしまいます。
では”笑い”へとギアチェンジするのは誰か、というと、やっぱりエディちゃん(涙)です。
エディちゃんはベン様扮するジョッシュの近所に住むチンピラ役スライドで、毎朝出勤時に顔を合わせるんですね。序盤はカメオ? くらいな出演の仕方。でも、いざジョッシュが泥棒計画を立てたとき、盗みに関してド素人のメンバーに不安を抱いて、スライドを勧誘する。。。という経緯でメインにどっかん、と出て来ます。
前述にもありますが、この映画、かなり観客が役者に対して観たいと思うキャラを演じているので、エディちゃんも「大逆転」時代を彷彿とさせるキャラ。ひさびさに、本家本元のエディ節を聴けたような気がします。断言しよう(爆)この映画、笑い的にはエディちゃんが一番オイシイです。
で、肝心のベン様ですが、役どころ的に「いい人」を演じ、他の方々に「個性あふれる」オイシイところを譲り渡しています。(笑) ホントだったら彼だってエディちゃんのオイシサがほしいと思います!(だっておいしいもん!!)でも、そこをあえて、ぐっとこらえ、我慢し!(爆)他の人にそれを譲り分け与え、自分はプチ・ツッコミ役、そして「いい人」を演じる。そんなベン様に。。。萌えました(違)
そんなベン・スティラーに敬意を評して、下にとっさに思いついた、ワテクシのお気に入りベン・スティラーコメディ選をリンクしておきます。(思い出したら順次追加 汗)