といって、騒いでいるのは日本で何人いるのでしょうか・・・(汗)この記事の需要度はっ?!
そんな心配をよそに書き進めます。
日本時間で8月25日夜、
エディンバラで毎年行われるコメディ・アワードのノミネート者が発表されました。
ノミネートされた芸人とショーの名前は以下の通り。
Bo Burnham: Words, Words, WordsJosie Long: Be Honourable! *1
Greg Davies: Firing Cheeseballs at a Dog *2
Russell Kane: Smokescreens and Castles *3
Sarah Millican: Chatterbox *4
タイトル通り、当ブログで勝手に押しまくっている米19歳の天才芸人
ボー・バーナム君
がノミネートされました! もしかして史上最年少のノミネート者ではないかと思います。(他のノミネート芸人について知りたい人は、最後までスクロールダウンしてください。。。)
もともと、この賞は、知名度が少ないけど、その道ではすばらしい才能を持つ芸人にスポットライトを与え、メジャーへのチャンスをガンガンもたらせることが目的でした。しかし、衛星放送やケーブルTVの普及率が高くなり、ネットも浸透する今、メジャーになるための道が増えすぎてしまった。賞をとったかとらないかにかかわらず、注目される芸人はメジャーになれちゃうんです。
今年もノミネート者はすでに知名度のある芸人ばかり。
賞をもらったところで、ギャラが上がるわけでもないので、もらったら嬉しいけど、もらえなくてもまあいいや、くらいのところだと思います。
(ここらへん、いくら欧米のライブコメディ界でのアカデミー賞的存在とはいえ、アカデミー賞とかとまったく違う価値観です。)
ただ、ボー君だけは、前回までしつこく綴ってきたように、「エディンバラで認められたい」という野心を持ってやってきているわけです。この気持ちは、まさに本来、賞が持っていた意義にかなった気持ちということですわ。
ジャッジがそこを汲み取ってしまい、ボー君が賞をとりかねない状況にあります。
そう、史上最年少の受賞者(しかも初参戦)が誕生したら、相当話題にされるでしょう。YOU TUBE600万ヒットの顧客を持つ少年です。フェスティバル側にとっては、おいしいPRになるじゃないですか。
しかし、オタクとしては、
受賞しないほうがよいと思っております。
初挑戦の渡英、そして初参戦のエディンバラ。憧れの芸人、ベテラン芸人がいるなか、ある意味、あっさり受賞してしまう。19歳でそこまで達してしまっていいのか。ボー君は天才ですが、完成系ではありません。
それはコメディ好きな大人の共通の意見。
想像を絶する可能性と才能を持つ天才を、完全に開花させるためにも、今、目標を達成させるべきでない。
そこまで考えてくれるジャッジが多数いることを心から祈るばかりです。
賞の発表は今週末。
私の心臓はバクバクです。
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*1Josie Longは 数年前から注目を浴びている女芸人です。が、女ときいて、あまり「森山中」的なイメージを持たないように、お願いします。彼女は、‘聞いてハッピーになるネタ’で笑わそうとする芸人で、なぜか英スタンダップ界の裏番長的存在であるStewart Leeにかわいがられてる。裏番長がかわいがるので(かどうかは知らないですが)あんまりけなす人を見た事がないですね。昔「4時ですよ~」時代、ダウンタウンにかわいがられてた亀山房代さんとか、山田花子さんとか、そういうノリでお考えいただければわかりやすいかと思います。

*2 Greg Davisは先日、相方が紹介していた英ヒット・シッコム「
the inbetweeners」で学校の校長先生をしている方です。'We are Klang!'というTVでは放送できないようなネタを繰り広げる過激コメディ・チームのメンバーでもあり、ライブ・コメディとしても芸歴が長い方なんですね。

*3 Russell KaneはBBC Radio やテレビですでに活躍中のコメディアン。結構シェークスピアとかネタに入れたりと、趣深いこともします。ここ3年くらいでいきなり頭角に上がってきた感じ。ポスト・ラッセル・ハワード的な注目もされてるかと思います。(たしかに写真写りはいいんですが、実際に見ると・・・当ブログで未紹介の衝撃の理由がここに!!!)

*4 Sarah Millicanは、テレビ/ラジオのゲスト出演多数のほか、BBC radioでも看板番組を持つくらいの人。女性ですが、やはり下ネタ(生理とかパンティとかブラとか)に頼らない笑いを繰り広げることで評価されています。