こういう感じの見た目オムニバスタイプの映画って、ちょっとあんまり興味がわかないのですが、
なぜか後頭部あたりで気になっていたんですね。
チラ見で認識できるのが、ジェイソン・ベイトマンとケヴィン・スペイシーと。。。以上。(汗)
このセクハラされる男の人観たことあるけど。。。あれ、どこだっけ? (注1)
ジェイソン・ベイトマンが困る役ってよく見るし、ある程度期待感がアップ。
&ケヴィン・スペイシーがイヤなオヤジになるんだ、と思ったら、ますます気になります。
が、まだ腰は重い。
悩んでるときはimdbの評価を観ます。
7以上。
コメディで7以上って結構がんばりましたでしょう。なのでさらに期待感がアップします。
そしてクレジットをチラリ。
おおお! このセクハラ上司

ジェニファー・アニストンだった!(驚)髪の毛の色とか違うし、メイクの仕方も違うんで、じぇんじぇん!!!わかんなかった!!!
でもってこのおばかボンボン上司

コリン・ファレルだった!!! これは、マジで「トロピック・サンダー」のトム・クルーズ並みにわっかんないって!!!
あと、この人。そうそうそう!

SNLの人ね!はいはいはい!
というわけで、見ることにしました。(どんだけ安易なの 汗)
あらすじと感想はたたみます。
あらすじは、そこそこネタばれします。ので適度にご注意ください。
注1 それがIt's Always Sunny in Philadelphiaに出ていた人だったと認識しました。。。It's Always Sunny in Philadelphiaって、今とっても人気で面白くなっていると読んでしまひました!そうなんですか?! みたほうがいいですか?!
あらすじ友人同士のニック(Jベイトマン)、デール(Cデイ)カート(Jサディキス)は同じ悩みを抱えておりました。それは上司のせいで人生最悪、ということ。ニックの上司(Kスペイシー)はニックが2分遅刻しただけで呼び出しクドクド延々と嫌味を言い続け、彼を奴隷のように働かせて当然だと思っている。ニックのおばあちゃんの死に目にも会えなかったのは、上司のせい。。。デールは歯科医の女上司に悩まされる毎日。良き夫になるのが長年の夢だった彼は愛する婚約者との念願の結婚を控えているのに、患者を麻酔で眠らせ治療室のカギを締めてデールに舌なめずりで攻めよってくるからです。そしてカートの天敵は会社の社長のバカ息子。”オレ様は~”で威張り倒し、会社経営をひっかきまわし、お金を女遊びに使っちゃう。尻拭いはいつもカート。
でも今のご時世、職を辞めたら次にすぐちゃんと就職できるかわからない。その証拠に地元でエリート出世していたはずの旧友(男)がリーマンショックで職を失い帰郷して、オヤジ相手になんでもこいの売春をしているわけです。そんなにっちもさっちもいかない状況下、思いついたのは、
上司殺しちゃえ。
まずは、アサシン(暗殺者)を頼もうと乗り出しますが……
<感想>すいません。権力ではどうにも歯が立たない相手との問題を解決するときに
”殺しちゃおう”っていう思考回路に、アメリカのBloody Realism、そしてUtilitarianism を感じて笑ってしまいました。目的のためには理想なんて言ってらんないですよね。幸せを求めるとき、それがたとえ少人数にとっての幸せでも、その幸せの大きさが犠牲になる人(たち)の幸せよりかも大きければ、犠牲を出すことが正当化されるんですよね。(笑)どうやって殺そうか、というのには、あーでもないこーでもないとあるのですが(自分で手をかけたくない とか 笑)3人が”もう殺すしかない”っていう結論に達するのに、それほど悩みとかないわけです。
もし、これが他の国のコメディだったら、あまりにリアリティがなさすぎるか、シリアスになりすぎちゃってコメディにならないような気がするのですが、これは、自分の身は自分で守るリアリズムのアメリカが舞台。よそ者の私には、妙にリアリティがあるように感じてしまいました。
噂どおりケヴィン・スペイシーとジェイソン・ベイトマンのやりとりは面白かったです。ケヴィン・スペイシーのいやらしい上司っぷりは見物。それとセクハラ上司のジェニファー・アニストンもすごかった(爆)こんな役やっちゃうんだっ! やっぱり肝っ玉が座ってるというか、本物の役者というか、かっこええ~と思ってしまいました。すごい女優さんっすよね、やっぱり。そして、このメイクの仕方、かなり気に入りました。
ジェイソン・ベイトマン、Philadelphiaの人、SNLの人と3人揃っているので、3人のドタバタ劇に関してはとてもスムーズでテンポのよいやりとり。面白いと思いましたが、う~ん、すみません!(汗)この3人、とくにジェイソン・ベイトマンへの”これくらいやれて当然でしょう”的な及第点が高くなっちゃってて。。。まったくもって私のせいなのですが、いや、面白いですよ、面白いです。はい、面白いです。
もう一つ、コリン・ファレル。これは。。。 う~ん。
いつものコメディをやるコリン・ファレルのハゲバージョンって感じでした(爆)キャラ的にはハゲを除いて、あんまり変わらなかった。せっかくハゲたんだから、キャラももっとはじけて……と思ったけど、もともとコメディやるときのコリン・ファレルってプッチリキレちゃってる系でしたよね(汗)これ以上はじけるってどうやって?みたいな。キャラ設定をたとえば、キレたバカキャラじゃなくて、オタク系のモジモジ君キャラとかにしてくれたら、もっと笑えたかもしれない。なぜなら、笑いとは期待と予想外の間をつねに行ったり来たりしながら生まれるからであります。。。 過去にコリン・ファレルのキレキャラによるコメディを観たことのない人は、これで、全然ゲラゲラ笑えちゃうと思いますので、ご安心ください。
というわけで まとめ観る価値はアリアリです。ぜひお試しください。