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Go Johnny Go Go Go Go!! ~本物の笑いとイケメンは国境を超える~

開かずの扉状態の英語圏コメディ。しかし、「面白いヤツは人気者=カッコいい」という法則は万国共通。コメディアンにはイケメンが沢山いるのです!ここでは、日本ではほぼ知られていない‘イケメン’コメディアンを紹介します。
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2012年のBESTブラックコメディ?!マシュー・マコノヒー主演米映画「キラー・ジョー/Killer Joe」観ました

「フレンチ・コネクション」そして「エクソシスト」のマイケル・フリードキン監督、
マシュー・マコノヒー主演の「キラー・ジョー」があまりにも面白かったので、レポートします。

これは、さっさと、一刻も早く!日本公開して欲しいです!
監督のクレジットだけで映画ファンが全員よだれをたらし、ギラギラとした目で、日本公開を待ち望んでいるに、決まっています。


トレイラーをはりつけます。




あらすじ

舞台はアメリカのテキサス。借金の返済に困った若者クリスは、母親が50000ドルの死亡保険をかけているということを母親のボーイフレンドからきき、彼と保険金めあての殺人を計画します。これは、自分の欲と自由のため子どもを犠牲にすることを当たり前としていた母親に憎しみを抱いていたクリスにとって、何の迷いもない決断。母親のボーイフレンドによると、保険金の受取人は、父親ハンセンと彼の現妻シャリアとともにトレイラーハウス暮らしをするクリスの妹ドッティだとか。クリスはさっそく父親のもとへに話を持ちかけます。
暗殺者キラー・ジョーを雇い、うまいこと母親を殺害し、みんなでお金を山分けしよう。。。 前妻に未練もなにもない父親は即オーケー、そしてキラー・ジョーに依頼します。
キラー・ジョーことジョー・クーパーはテキサスの保安官で、こうした依頼による暗殺は、副業みたいなものですね。ジョーは「1仕事25000ドルの前払い。万が一御用になっても、俺の名前は決して口にださない。出したらお前らの命はない」というのを絶対条件に提示します。しかし、保険金が下りなければ、借金しかないのがクリスです(笑)もちろんそんな大金、父親のハンセンにだってあるわけがありません。なんとか交渉の余地を探すのですが、
 条件が飲めなければ、この話はなかったことに、、、とアディオス決めるキラー・ジョー。
 。。。と思いきや、なんとジョーはキュートで純朴なドッティにハートをドッキュンと射抜かれてしまうんですわ。異例の心代わりをし、「代金をいただくまでは保険金の受取人を所持させていただく」と。妹を売るなんて行為はいやだけど、やむをえず、クリスは条件を飲むんですね。
 一方何も知らないドッティは、シャリアから「家族でジョーさんと一緒にディナーするので、おしゃれでもしなさいよ」ともらったお小遣いでちょっとセクシーなドレスを購入。家族も同席するかと思いきや、「いや一緒にご飯を食べられないんだよ」と言われて、事態を察知し、「こんな服着替える」と大泣きして部屋に閉じこもっちゃいます。そこへジョーが登場。いや、なんだかんだいって、ジョーは謎めいたダンディな人ですし、トークも物腰も洗練されてますから、落ち着いて考えてみたら、ドッティにとっては、魅力的な相手なんですよ(爆)気がつくと、ジョーと恋に落ちているわけですね。
 そんなわけで、前金をきちんといただいたジョーは、キッチリ仕事に入ります。ところがですね、一見クリスの母親を殺せば終わりのようでしたが。。。

「フレンチ・コネクション」のフリードキン節でまくり!
 70年代ハードボイルドな空気たっぷり!

クリスがハンセンのトレイラーハウスに押しかけ、ドアが開いた瞬間、上は着てるが黒い陰毛まるだしの義母シャリアがバーンと登場したり、不必要にデカく、不必要に燃費が悪く、環境にフレンドリーとは真逆の方向を行く一昔前のアメリカンな車ばかりがホコリっぽい道路をブイブイ言わしていたり、ボコボコに殴る蹴ったりのシーンをとことん見せたり、みんな風呂にあんまりはいってない感たっぷりな汗と汚れが服に染み付いていたり。。。
 めちゃめちゃ70年代のハードボイルド色に染まって輝いているのですよ。携帯も持ってるし、ハンセンの家のAV機種なんてフラットTVとかDVDプレイヤーとかガンガン映っていて、ホント現代のお話だというのに!
 ホント、映像に関しては、観てくださいとしかいいようがないので、もうお願い、観てください。


恐怖が見え隠れする緊迫の瞬間に飛び出る秀逸すぎるボケ


(すいません、私この作家Tracy Lettsの作品どれも未見なんですが、"Osage County”というブラックコメディでピューリッツアー賞を受賞した作家さんの作品なんですね。Wiki さん情報によるとそうか、UKでもこのお芝居(Osage~)は上演してるんですね。これはちょっと気になります。。。)


借金とりに追われるとか、保険金目当てで人殺そうとか、暗殺者雇おうとか、
コワイ話てんこ盛りなんですよ。なのに決してその緊迫感を壊すことなく、いたるところにボケの笑いが展開していきます。アメリカの映画ですが、このブラッキーな笑い、極めてイギリス人ウケする作品だな、と。
 パッと浮かんでくるのが、全部イギリスの劇作家ばっかりで申し訳ないんですが、
一連のハロルド・ピンター作品とか、マーティン・マクドナウのLieutenant of Inishmoreとか、In Brudgesとか、最近みた例でいうと、Jez Shuttleworthの「Jerusaleum」とか、
そうだ、アメリカだとコーヘン兄弟の「ファーゴ」系。
 とくにクリスの父親ハンセンがめっちゃいい味だしてました。


エロスがアートになっていた。

もしかして、ブラックユーモア以上に、魅力を感じたのは、この部分かもしれないです。エロの扱いがめちゃめちゃアートだった! いや、とってつけたみたいなアートじゃなくて、偶然の産物でもなくて、しっかり緻密な計算をもとに作られたアートでした。フリードキン監督は何をどうするとエロがアートになるかを古典のテクニックを基盤にして見せてくれていて、すげえ。と思いました。ホントに。
先にも書いたんですけど、例えば「トップは着てるけど、陰毛丸出し」の女性。
ジョーとドッティとのラブシーン
それとクライマックスに起こる、あるシーン。(スポイルしないように黙っときます)
どれをとっても、アートとしてうならせられました。感動しました。

そしてまた、監督のドッティの撮リ方がハンパないくらいすごくて、
”ホントに羽生えた天使なんじゃないの?”みたいに見せたりするんですよ。全編に渡りキュートで、ジョーでなくても、誰だってあんな子いたら、メロメロって感じっす。ああ、あたしゃ落ちるね、ああいう子に。




。。。ちなみに、この映画、「ねえ、これゴズリングでもいいんじゃないの?!」なんつって、思ってたんですが、
このクライマックスを観て、
いや、ゴズリングにこれは絶対に!させられねえ。
オレが許さねえ。(え?)

 って思い直しました。

 思い入れのない実力派俳優、マシュー・マコノヒーがやってくれてホントよかった(ええっ?!)
 今までヘンなラブコメくらいしか記憶になかったんだけど、この人、この映画で個人的に株急上昇です。
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