こんにちは、エディンバラです。
街中がフェスティバルなので、TVで観るあの顔この顔が平気でそのヘンを歩き、その辺でご飯をたべ、そのヘンで飲んでる。。。という、英国コメディバージョンのComic-conみたいな場所です。3週間続きます。
そんな状況下、みなさんは、
ヒーローに間近であったというのに
心の底から「お願いだから、どっか遠くに行ってください」という経験をしたことがありますか? そんな私の体験を鑑賞日記とともにお届けしたいと思います。
観たショーは、美人コメディアンヌの Bridget Christie
http://www.edfringe.com/whats-on/comedy/bridget-christie-war-donkeyというわけで、、、旅日記形式です。
エディンバラの祭りの様子とともに、お楽しみください。
ここんとこ改装中につきフェスティバル期間も閉鎖していた、Assembly @George Street

地図でいうと、ココ。高級チックエリアです。
大きな地図で見る改装して周囲も派手にするみたい。もう、街中酒場だらけや!

開演15分前うろうろしてたところ、
ブリジットのダンナさん発見。
http://www.edfringe.com/whats-on/comedy/stewart-lee-carpet-remnant-worldちなみにダンナさんは昨年の同じタイトルで来てます。。中身も同じかどうかは観てみないとわからないけど、タイトル一緒ってことで、私は今年は遠慮。。。しといてます。
昨年12月にみたときの、ダンナさんの上のショーの感想はこちら。
Work in Progress状態だったフリンジの感想はこちら。ダンナさんのキャラは文明の機器を利用して写真をとったり、不特定多数につぶやいたり、ということが大嫌いというもの(素もそうなんじゃ、というのは、あくまでミステリーです)。ネタだろうとなんだろうと、コワイので、知ってるファンは、写真一緒にとってください~、なんてできません。 というわけで、
ヒーローのよこを素知らぬフリをして通過して、会場内に入ります。席が準備できるまで、2階のバーラウンジで待機。

(まだオフィシャルで始まったのではなく、プレビュー段階なので、何かと色々オープンしてません)
大して人もいないことを確認し、早速スマホでつぶやきます。
Bridget Christineのダンナさんがいくら、人にどこで何をしているのかネット上で騒がれるのがキライ、とネタにしていても、目の前にいたわけですから、興奮してですね、コッソリつぶやきたくなるのはファン心理です。
いたしかたありません。
ファン同士でつながるツイッター、万が一読まれて「そんなことで騒ぐな、ジャ●プめ」と胸の内で思われたらいやなチキンなので、日本語でつぶやきます。(だったらつぶやくなよ、とホントに思うんですが、我慢できないんです。だって一緒に来てる人いないんだもん)
ところが、これをカチカチ打ってるときに、突然異様なまでの威圧感を左側から感じたんですよ。
頭を微動だにせずに横目で確認したら、ダンナさんが真横で立ってまして。
恐怖マンガとか読んでて、
サーーーーーーって 擬音語、ありますよね。私、あの音を背中から出しました。
あの、ラウンジの写真みてわかるとおり、あんまり人いないんです。
結構スペース空いてるんです。
いくら、私が黄色人種で「存在がよく見えない」ってうのは、すごくよくわかるんですけど、
わざわざ横に立たなくてもいいんじゃないでしょうか。
あの、今まさにスマホでダンナさんが去年と同じ服着てるって、決して褒めていないツイートしてるんで、さっさと、どっかにいってもらえないでしょうか?
ファンなのに!! こんなことを本気で願うのがダンナさんのファンなのです。
ねんには念をおして日本語でカチカチやってて、ホントよかったよ。。。
思わぬ緊急事態のため、奥さんのステージを観る前に、相当にエネルギーを使い果たしてしまいましたが、
開場時間になり入場。

開演時間近く、ダンナさんが入場し、PA席の近くに座りました。
いや、見かけたときから、なんとなくそうだろうな、とは思ったけど、
奥さんはあのダンナさんに芸をチェックされながら、60分やるの?(卒倒)
奥さんの気持ちを推し量っただけでも、観客が身震いしちゃって
「奥さん頑張れ!!」と応援せずにはいられない心境です。
天井の美しいシャンデリアを観て、心を落ち着けていると始まりました。。。
肝心の!奥さんのネタはどうだったのよ!
フェミニズムがテーマでした。
「女性が不利になるように、地球は回っている!」というキャラはいってましたね。
冒頭シーンで、ロバの着ぐるみきて登場するんです。シリアの紛争で戦った勇姿ドンキー(War Donkey)って。
(=War Horseのドンキー版です。メスドンキーは戦火のなか大活躍、さらにはお腹をすかせた人間の赤ん坊のお乳代わりに役立った。。。みたいな ストーリー展開)
そのあとロバのスタンダップコメディアンという設定で話して行くもんだから、
この人、このままロバキャラに入りっぱなしなんだろうか、それってめっちゃ面白い! と思っていたら
ロバの着ぐるみ脱ぎ始めて、
太ったロバに変装するために中にきていたふくれるコスチュームを脱いで
「観客のみなさんも、いつまでもこんなの着てられたら目障りに違いない」ふつうの姿に。
そして「これもあれもすべては女性をおとしめるためのシステム!」と、
「女性はジョークが言えない」って言われているけど、その理由が「オチをおぼえられない」ってそんなことあるわけないでしょう? 紛争が絶えないアフガニスタンでさえ、女性は男性から5歩下がってついていく理由を「Landmine/地雷があるから」って答えているのをきたことがあるわよ、とストレートな攻撃から、
最近の若い子はパーティに行くときにプチ整形し、アソコも毛をそってから出かけるっていうけど、それも、じつは、最近のポルノ制作のトレンドにより男の子たちが毛をそっちゃったアソコしかみなくなったから。ほら、アソコが毛ぼうぼうじゃなくなったことと、フェミニズムはつながっているのよ!みたいな下ネタなどなど、
かなりストレートでポリティカルで攻撃的でしたが、最近あんまりこういう手合いの笑いに手を出さないなか、さすが奥さん、と思いました。
ネタばれしちゃうと申し訳ないのでだまっとこうと思うのですが、とくに
Waterstone(本屋)でおきた事件はじつは(女性をおとしめる)陰謀、というネタが面白かったです。
残念ながらお客さんの数があまり沢山ではなかったのですが、これからフェスティバル行きをご予定の方、
来年以降フェスティバル参加をご予定の方、ぜひ奥さんを(=Bridget Christieです)を!
お試しになってください!
ちなみに、サラ・ケンダル他、今年はフェミニズムを取り扱ったコメディアンヌが多いみたいです。