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Go Johnny Go Go Go Go!! ~本物の笑いとイケメンは国境を超える~

開かずの扉状態の英語圏コメディ。しかし、「面白いヤツは人気者=カッコいい」という法則は万国共通。コメディアンにはイケメンが沢山いるのです!ここでは、日本ではほぼ知られていない‘イケメン’コメディアンを紹介します。
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英国コメディ関係者がこぞってベタぼめる映画「Sightseers」観て来ました。

2012年最後の刺客と推測される超期待のコメディ映画が本日公開になりましたので、公開当日に映画館に駆け込みました。



サイモン・ペッグが


をRTし
ニック・フロストが


と声をあげ、
Friday Night Dinner他のクリエイター、ロバート・ポッパー氏が


「Peep Show」「Fresh Meat」のクリエイター、サム・ベイン氏が


ワタクシが絶大な信頼をよせるコメディ評論家スティーブ・ベネット氏ですら、

そうだ、The League of GentlemenでPsychovilleでBetty Blue Eyesnのリース・シアスミス氏も、


と、ネバーエンディングにおすすめツイートが出て来る話題作でございます。



だれよ、これ? 。。。かわいこちゃんがゼロなんですけど。。。

と思われるかもしれません。主役/脚本担当のスティーブ・オーラムとアリス・ロウは、かなり注目すべきキャリアを積んできたおふたりです。

 スティーブは、オラム&ミートン (Oram & Meeton)というコンビ名でエディンバラ・フリンジに来ていたのが初期のキャリアです(→キモくてホントにすみません。観てます)。オラム&ミートン時代は、そんなにふるわなかったのですが、そこで作ったネットワークがスゴかったと思います。結果的に、「People Like Us 」(→Twenty Twelveのクリエイターの出世作)やマイティ・ブーシュ、最近ですと The Increasingly Poor Decisions Of Todd Margaretに出演。それから、ポール・カイ(元コメディアン、今マチルダ(ミュージカル)のお父さん役)が主演した感動作「フランキー・ワイルドの素晴らしき世界」にも出てますね。全部サポート役で実力を発揮していた彼が、はじめてメインはってて注目されている作品、といえるかもしれません。
 一方アリスは、モスことリチャード・アイオーデによるエディンバラ・フリンジ大賞受賞作&TV番組化されたシリーズ「 Garth Marenghi 」で注目されてから、こちゃこちゃといろいろなところにでているコメディアンヌ。好感度と認知度の高いコメディアンヌ&女優さんって、なかなか少なく、彼女も色々活躍しているわりに、注目度が少なかったのですが、今回の映画で、かなりフィーチャーされ、よかったですよね。

 というわけで、「Sightseers」は下積みが長く、ずっと(実力がありながらも)日の目を観れずにきたお二人が、ついにスポットライトを浴びている、みたいなインディ映画なのです。周囲のコメディアンさんのバックアップが並みならぬのも、納得です。

 以下、あらすじと感想です。


 あらすじ


舞台はイギリスの地方の小さな町。年老いた母親と2人暮らしのティナは、その母親を置いてつきあってまだ3カ月のクリスとキャラバンでヨークシャーへ1週間の旅行へいくことに。「あの男は信用ならない。アタシは嫌いだよ」と母親にギャーギャー皮肉を言われながらも、断行して旅立ちます。
 旅の最初のストップオーバーであるトラム博物館で、レアなトラムに乗車しているとき、マナーの悪い乗客に出くわすんですね。食べたアイスのゴミをポイ捨てる。クリスは怒りを胸にその男性に「ゴミ落ちたよ」というのですが、ガン無視されるんです。「こんなに美しい場所をけがすなんてゆるせねえ」って思った彼は、その気持ちをひた隠しながら、事故を装って、その人をひき殺しちゃいます。これが引き金で”歯止め”がとれちゃったクリスは、同じことを繰り返して行くんですね。これだけで充分大問題なのですが、クリスに影響をうけたティナが、ちょっとズレた感覚で真似しはじめる。やがて悲劇という名の「皮肉」の連射がクライマックスへと導きます。


感想

こ、これは。。。。(汗)簡単に言うと、


極度乾燥しなさい/SUPER DRYな笑いを提供する
インディペンデントならではのオフビート・コメディ。

です。

もしくは、

極度乾燥しなさい/SUPER DRYな笑いを提供する
インディペンデントならではのロマンティック・コメディ。

でしょうか。

正直、人の死をあまりにあっけなく、無惨に描くため、最初は、何が言いたいのか戸惑いました。しかしながら、次第にこの「死」の取り扱い方が、クリスとティナ、つまり男と女の「ズレ」を表現していくんですね。そしてそれは本作の肝ともゆうべき笑いであり、最後の大オチへとつながって行く。

 このズレって、それこそ一昔前 話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解くという本が大ブームになりましたが、ああいった、ズレですよね。

すごいと思ったのは、これだけ、どんちゃか人を殺めていくのに、リアリティをキープしているところ。(この点は、かのSteve Bennett氏も褒めていた)ヨークシャーという北イギリスの、車でしかいけない&人があまりいないところを舞台にしているから、事故で死んだように見えてしまうとか、目撃者がいないという状況が納得してしまえるんですよね。

母親とティナの親子関係は冒頭のみ、ティナとクリスの出会いなどはストーリーが進むにつれて会話のなかで多少わかっていく程度なのですが、「こーであーで、こうだったんだろうな」という細かなニュアンスを各キャラの態度や服装、生活環境を通して表現していく綿密さと丁寧な作品作りが、非常に高度だと思いました。もちろんドライで辛辣(だけどリアリティには密着)なセリフのやりとりも面白かったです。冒頭はその意味で、すばらしい”掴み”でした。

……、と気がつけば、褒めてばかりなのですが!
個人的には、最初てこずりました。でも、
芸人さんや笑いのクリエイターさんたちが、こぞって絶賛するから、まてよ。。。とちょっと考える。すると見えてきた、、、という感じです。よく観て、よく聞いて、しっかり考えて、キッチリ拾おう。そんな傑作でした。


 
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[ 2014/08/29 12:16 ] [ 編集 ]
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