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Go Johnny Go Go Go Go!! ~本物の笑いとイケメンは国境を超える~

開かずの扉状態の英語圏コメディ。しかし、「面白いヤツは人気者=カッコいい」という法則は万国共通。コメディアンにはイケメンが沢山いるのです!ここでは、日本ではほぼ知られていない‘イケメン’コメディアンを紹介します。
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2012年のベストコメディ映画って言ってもいいですか?☆トロント映画祭ピープルズ・チョイス・アワード受賞他「Seven Psychopaths」は絶対に絶対に日本公開すべきです!


お、オレ、脚本家Martin McDonaugh /マーティン・マクドウナウにかなり恋しておるんです。(ぽっ)

出会いは映画「In Bruges」



(たしかTIME OUT LONDONのレビューでベタぼめしてたので、観たんです。コリン・ファレルのせいじゃないです。)
これで、めっちゃ好きになって、The Lieutenant of Inishmore というIRAネタの超バイオレンス・ブラックコメディのスクリプトを読みました。(これもTIME OUT LONDONでべた褒めしていたので)


演劇というナマモノ世界での活躍が多いせいか、あまり追えていなかったのですが、この2作品が大好きであることは、このSeven Psychopathsを公開と同時に観に行くだけの動機となりましてですね。

トレーラーです。
(はい、マタコノヒトデテマス)


以下あらすじと感想です。


あらすじは……

アイルランド出身の脚本家マーティは、Seven Psychopathsというタイトルのハリウッド映画を作りたいとアイディアを廻らせていました。みんな”イッちゃった”人たちなんだけど、よくあるハリウッドのバイオレンス・スリラーみたいな作品にしたくない。というか、暴力シーンないの。静かなの。すんごく普通なの。だけど、イッっちゃってるの。



う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。(苦)



脚本1p目の最初の1行書いただけで、止まっちゃってます。

マーティはこの映画について友人ビリーに相談していたんですね。カジュアルに。ビリーってのは、ハンズって熟年のおじさんと組んで、金持ちの愛犬をコッソリ盗み、懸賞金がかかったところで、飼い主に愛犬を戻してゴッソリ礼金をいただいちゃう詐欺で儲けるチンピラちっくな人なんです。で、この人が色々と「こないだ読んだ新聞にさ〜」とか「こういう話があるぜ」とか、めっちゃサイコな話をしてくれるわけです。マーティは「それいいね〜」なんつって、アイディアをどんどん取り入れながら、1人目のサイコパス、2人目のサイコパス、とキャラができてくる。調子に乗ったビリーは、新聞に「映画のモデルになってくれるイッチャった人大募集!我こそはサイコパスだと思うそこの君!ぜひ僕のところに連絡してね!」なんつう広告記事をだしちゃったもんだから、マーティはツワモノのサイコパスから連絡を受けたりするんですわ。
 そんなある日のこと、いつものようにビリーがハンズと”仕事”中、取っ捕まえてさらってきたかわいいワンコが、とんでもない危険なサイコパス、チャーリーが愛してやまない愛犬だったことが判明します。愛犬のためなら手段を選ばぬ彼は、ハンズを待ち伏せするために愛妻が入院する病院に忍びこみ……


<感想>

身内を断続的に観察していて思うのですが、
エキセントリックな人って、
普段ものすごくフツウに暮らしている。いや、むしろ一般的なフツウの人より、地味で大人しい。
それなのに、たとえば「今日って雨が降りそうだね」とか、
(本物の)一般人には何の変哲もない一言や 何の他意もない仕草一つで
「何だとオラァァァァァっっっっっっっっ!!!!!!!!!!」

的にブツっとブチキレたりしませんでしょうか?

 本作は、非常にのどかで何の変哲もない日常生活のワンシーンと、ものすごいグロい暴力シーンとの表裏一体感がめちゃめちゃブラックコメディでした。登場人物のキャラ設定が細かい上にサイコパスっていう強烈な個性の持ち主ばかりが集まっているもんだから、セリフのやりとりに、まったくもって捨てがない!!! 
 
 溺愛ともいえるペットへの愛情がもとでトンデモナイ血みどろの修羅場が展開されていく、、、というのは、The Lieutenant of Inishmore でも見られましたよね。人を殺すのなんてヘとも思わない、残酷に殺し殺される状況に慣れっこの極悪人が、かわいいペットを愛でるがゆえに殺人→死体をバラバラに解体する。作業をしているときは、まるで家の掃除でもさせられているような不平不満だったりね。

 もちろん、凝りまくったプロット自体も、他に類を見ない面白さです。このあらすじでは追いきれないくらい細かく複雑(追うとネタバレになってしまうためふせいるというのもあります)どんだけすごい才能の持ち主なんだマーティン・マクドナウさん!!(→黄色い声)



ズバリ!! インスピレーションはビートたけしの「HANABI」でしょう!


その「ありきたりのハリウッド映画にあるような、暴力シーンで引きにする映画は作りたくない。むしろ暴力はなし。でも暴力的な恐怖感を描くサイコパスたちの物語を。。。」とマーティが力説しているときに、ふむふむ。と思っていたのですが、ほどなく、シーン中に実体となって現れたので、ほぼ当たりだと思います。「HANABI」は本当に素晴らしい映画だと思います。

というわけで……

日本を代表する偉人ビートたけしのヨーロッパ出世作「HANABI」が引き合いにだされた、ブラックコメディ映画ジャンルの最高傑作(の一つ)を、日本公開しないなんてありえませんね。ありえませんよ。いえ、ありえません。"ホニャララ"とか公開決定するくらいだったら、こっちを一刻も早く公開決定にしてください。配給会社のみなさまどうぞよろしくお願いします。
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