明けましておめでとうございます。
世間に無視されながらも断続的に絶賛断行中のバスデン祭りもようやくほとぼりが冷め、みなさまにご迷惑をおかけすることのない新年を迎えられたかと思いきや、
年末年始に宿題を出された部員のKen君が気を使ってきちんと宿題を提出してくれました。
Peep Show シーズン8 第5話のあらすじ感想です。
2013年第1弾の記事がすでに偏愛ダダ漏れで、ますます独りよがりまっしぐらですが、
もう今さらなので、ダダ漏れます。
なぜ、このご長寿人気シットコムに、バスデンさんが参加することが激萌えファクターなのか。
イギリスのトップコメディ番組の作家陣営は、限られたものだけが仲間に入れるエリート主義が今も続いています。かつては単純にオックスブリッジでたから、とかCambridge Footlightsで座長やってたから、といった比較的シンプルな時代でしたが、今はそうも簡単ではなくなっております。その具体例を書いていたら、ホントに誰もこのブログを読んでくれなくなるので、割愛します。そして結果だけもうしますと、その結果、一回できちゃった「エリート枠」は簡単には崩れません。
エリート枠が緩んだり崩れたりしない原因は、もう一つ、アメリカと違ってイギリスではもともと組んでいた少人数チームだけで緻密にコツコツ良いもの作っていくという執筆体制にあります(コント番組はちょっと違います。コントは各コントを各芸人で書いていき、その上に監修がついたり、スクリプト編集者が手直ししたりとするので)。新しい才能がなかなか入り込んでいくチャンスがないです。The Thick of ItやFresh Meatは例外であり、さらに後者はクリエイターのSam Bain氏が「アメリカのような作家チーム体制に。。。」ということでBain氏Armstrong氏の完全なる監視下、若手作家たちが「トップコメディ」制作を担う経験を積む機会が与えられています。
Peep Showも例外ではありません。Bain & Armstrongの両氏がマンチェスター大学時代からのコンビ芸を続けて行くなかで生まれた英国カルトTVです。ずっとずっと2人だけで描いてきたジェレミー&マークでした。たまにThe Thick of Itの作家Simon Blackwell氏がゲスト執筆してましたが、Simon Blackwellですから。しかもSimon Blackwell 氏とJessie Armstrong氏はThe Thick of Itでチームなわけですから。
それっくらいエリートじゃないと、ゲスト作家になんてなれなかったんです。それくらい、Sam Bain 氏とJessie Armstrong 氏の愛が詰まったシットコムだったんです。
そんな状況下、シーズン8の第5話をバスデンさんが担当した、と聞いたら、
当然激萌となりますよね。 もちろんバスデンさんがここまで来るのに、Fresh MeatやChannel 4 のショーケースなど、階段をトントンのぼって行っておりますが、(軽やかなステップですが、そしてその階段はやけに長たらしいのですが)決して「ケンブリッジ」でCambridge Footlightsにいた過去のみでもらえたチャンスではないのです。
バスデンさんの仕事っぷりは 簡単にいうと、アッパレなまでにSimon Blackwell氏の作風の魅力とSam Bain &Jessie Armstrong両氏が今まで作り上げていたPeep Showの醍醐味を融合させ、1粒で2度おいしいエピソードになっていました。
Simon Blackwell氏の作風とは、The Thick of Itにつながるものです。”ふぁっく”の数が増えるということではなく、個人的には芸術性の高い隠喩表現だと思っています。例えばブログでは
こんなところで具体的に騒いだことがありますが、こうした作風はPeep Showの初期には観られず、Simon Blackwell氏が参加をするようになってから、参加していないエピソードでもポチポチ目立つようになってきました。年末暇にまかせて、ほぼ全部ひっくり返して再視聴したので(→アホです)あまりウソではないと思います。
一方Sam Bain&Jessie ArmstrongがPEEP SHOWで生み出したもともとの魅力とは、
すでに相当にルーザーな主人公マークとジェレミーを、見事なほどナチュラルにさらなるルーザーへとレベルダウンさせるところだと思うんですね そのレベルダウンの仕方もトホホすぎ、ドン!といさぎよくレベルダウンできないルーザーなんですよね。
シーズン8の第4話まで、半歩ずつ下がるか、ちょっとこれ以上レベルダウンできない障害にぶつかったら、別の場所で1歩進んで2歩下がってきた。相当底辺なわけです。これ以上のルーザーにするのは、かなり大変なわざなのです。
ところが、バスデンさんは、この第5話で2人をさらなるルーザーへと格下げすることへ成功しました。
ここまで落とすか!というくらい、ジェレミーとマークならではの魅力で満ちあふれています。
。。。。。。。
ものすごく書いちゃってすみません。
あまりに書きすぎちゃったので、
次の記事にて、Ken君が書いてくれた、あらすじ感想をアップすることにします。
Ken君が正月の貴重な時間を返上して書いてくれた感想をペーストするのは、本当に忍びないからです。